横浜銀行、神奈川銀行を買収 月内にもTOB
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注目のコメント
弊社が毎年実施している「メインバンク調査」によれば、横浜銀行は神奈川県内で調査開始以来13年連続トップ。全体の2割のシェアを占め、県内企業にとって圧倒的な存在です。対する神奈川銀行のシェアは2%に満たず、県内14位にとどまっています。以前から、この2行の組み合わせは何度も噂されていましたが、ようやく横浜銀行が決断したということでしょう
余談ですが、神奈川銀行は年明け早々、大口融資先の倒産で多額の不良債権が発生したばかり。そのあたりも今回の動きに影響したのか気になるところです内藤さんがコメントされている神奈川の銀行シェアについての帝国データバンクの調査は下記(有難うございます!)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/s221206_20.pdf
地銀統合の際に、独禁法が話題になったケースとしては長崎でのふくおかFG・十八銀行があったが、その時は全件でのシェアは統合後に75%となるもので、債権譲渡で65%に。今回はそういう論点はないだろう。
https://newspicks.com/news/3283456元々両行は友好関係にあり、人的つながりもあります。ただ横浜銀行に統合のメリットがなく、ここまで動かずにきたということでしょう。横浜銀行が東日本銀行を傘下に入れた際や、千葉銀との本格業務提携の際もそうでしたが、代々旧大蔵省から事務次官クラスをトップをいただいていた過去もあって、地銀再編の先導役として当局の方針を態度で示す役割を担って来ました。
今回の統合は、地銀を一県一行体制にして生き残りを図れ、との当局方針の明確化アナウンスかと思いました。今後一気に、各県での地銀統合の動きが活発化するのではないでしょうか。