ヨーロッパではありえない安さの「スシロー」から見える「日本人の給料が上がらない」ワケ
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関西人が悪い。
炎上するかな。
だって安くて良いもの買えた自慢は関西人ばかりという印象。
物価が上がらないのは関西の消費者価値観が日本を覆っていると勝手に思っている。
安かろう悪かろうが欧米を回ったり住んでみたりした時の印象。
でも買い物はつまらなかったかな。安くて良いもの、美味しいもの見つけたときの喜びはないですね、欧米は。
そう考えると日本で物売るのは大変なのでしょうね。
注目のコメント
印象論としてはその通りだと感じます。
回転寿司に関して言えば、ちょっと違うかな、と考えます。
日本の場合、伝統的に、漁、競、売、加工の確固たるサプライチェーンが確立しています(漁に関してなど、ご専門の方には一言あることを承知で書いています。私も漁業資源の枯渇については危機感を持っています)。さらにコメに関しても、ある程度はこの理屈が当てはまる。然るに安く安定供給してもらえている(値上げはもう致し方がないし、するべきですが)。
他方で、ロンドンで多店舗展開している某寿司チェーン店に話を移せば、寿司のクオリティと価格のアンバランスさは酷いという話になる。
しかしながら、牛肉のローストを、ビーフイーターの国で食べれば、日本と比べると安いように思うわけです。英国の牛肉のサプライチェーンの厚みは日本とは比べ物にならないはず。
何が言いたいかというと、文化や伝統に基づくサプライチェーンの違いが、価格に反映されることも、往々にしてあるということです。
とはいえ、日本人は、適正な対価を払うという当たり前の慣例を思い出すべきだと考えます。> 運営の徹底的な機械化です。ところがその機械化があまりにも複雑すぎて、むしろ非効率になっている点もあるのです。
これは今後の社会の仕組みで問題になる部分でもありそうです。効率化するのは上層部の手元データ収集で、現場は逆に習得と使用に手間がかかる仕組みになってしまうなど。この手の話になると、安く売るから、給料が上がらないのだ!という因果でスシローやサイゼリヤなどがよくやり玉に挙げられますが、これには確かに因果関係はありますが、どちらかと言えばスタート時点での因果は逆です。
■給料が上がらない(だろう)から、安くしか売れない
が先に来ているのです。その結果、
■安くしか売らないから、給料が上がらない。
のFBループも効き、無限の悪循環に陥る。
実は、因果が逆と書きましたが、正確に言うとスタート時点で第3の因子があります。それは端的に、「需要が期待できない」ということです。
■需要が供給を上回る期待感がない
→給料を上げるリスクが高い
→モノの価格を高く設定するリスクが高い
という状態がバブル崩壊後にできてしまったのです。
それは、言い換えると、
■人口増(内需の絶対増)の限界が近づいており、むしろ減少に転じるだろう
■バブル崩壊後の不景気
のダブルパンチがおきたということです。本来であれば、この需要期待を再度引き上げる必要が日本にはあった。つまり、
■人口増、あるいは維持を志向する(少子化対策・外国人受入)
■外需の取り込みを志向する(生産の海外移転ではなく、販売の海外進出)
■急減した需要期待の刺激(財政出動)
が必要だった。が、これを日本は怠った。つまり、多くは政治責任ではないでしょうか。経済の器である企業体の責任が問われるのは海外志向が足りなかった2番目くらいではないでしょうか。もちろん企業が価格を上げる(価値を上げる)努力をするべきだという論は当然ながらあるとして、上記のデフレ真因を上げずして、いちディスカウンター(ユニクロ・ニトリ・スシロー等々)をデフレの原因につるし上げる風潮はおかしいなぁと思います。