寿司の新トレンド "回らない"けど高級すぎず レトロで新しい「カタカナスシ」とは
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世界最大の日系コミュニティがあるブラジル。特にここサンパウロ市内には日本食レストランが1000店舗以上あると言われ、今年のミシュランでブラジル国内で星を取った11店舗中、実に5店舗が日本食レストランというレベルの高さです。
そんなサンパウロ市内にも居酒屋文化が着々と浸透しつつありますが、寿司x居酒屋、ラーメンx居酒屋など居酒屋機能を他の日本食と融合させた形態も多く見掛けられるようになりました。同様の形態は欧米各国でも見かけましたし、むしろ記事にあるような形態は海外でやられていたことを日本に逆輸入したのではないかと察します。
またサーモンにクリームチーズを添えたり、ユッケをアイスクリームのコーンの上に乗せたりするする手法もブラジルではごく一般的に行われており、最近私が食べた中でヒットしたのは、カシューナッツの元となるカシューのフルーツにクリームチーズを添えた握り寿司でした。
この記事ではそのようなものを寿司ではなくSUSHIとして表現されています。確かに伝統的な寿司からしたらエッジが効きすぎていて日本人からすると抵抗感があるかもしれませんが、実際に食べるといいネタを使っているものはすごく美味しいですし、馬鹿にしたものではありません。むしろこのカタカナスシさんのように、海外でスタンダードになっているものを日本国内でも受け入れて、それをさらに進化させたケースは今後も増えていくでしょう。
既に世界中を席巻する日本食がこうして様々な形態にトランスフォームしていくのは、業界全体の新陳代謝を図る上でも非常に楽しみな動きです。安すぎず、高すぎず、でもスペシャル感があるもの。それはお寿司だけではなく、すべてのプロダクトやサービスに当てはまる大事なポイントかもしれません。