キーエンス出身者が解説「無駄と付加価値」の違い
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注目のコメント
顧客が求めているニーズを見極め、必要以上のベネフィットを加えない。
国内でヒットした製品も東南アジアではオーバースペック過ぎて、あえて性能を下げて販売するといった事例があります。当たり前のことですが、ターゲット次第で過度なイノベーションが莫大なコストになるということを理解する必要があります。大企業の新規事業開発チームで“あるある”なのは、メンバーから「これは売れないと思うんですよねー」という話が聞こえてくること。
一方でその新規事業を管轄する役員に話を聞くと、「その部分についてはこう考えているんですよ」と明瞭で納得感のある答えが返ってくることが多いです。
要は「なぜこれをやるのか」というビジョン・目的がちゃんと伝わっていないということですね。
伝言ゲームが繰り返されると話は変質していきますし、それが大きな組織になればなおさら。
「ただのお絵描き/作文でしょ?」とバカにする人も多いですが、やりたいことを紙に落とし、繰り返し発信していくことの重要性は高いと思います。
また、冒頭の「これは売れないと思うんですよねー」という発言は“組織人”としての立場ではない“イチ消費者”としてのリアルな声。
これもちゃんと拾えるような組織にしておきたいですね。
ベタな話にはなりますが、“チグハグな新規事業化”を避けるために、リーダーは「ビジョンの共通認識を作る」・「メンバーから“消費者としての意見”を聞ける環境を作る」ことに力を入れていく必要があると思います。「顧客のニーズを突き詰める」
これは「突き詰めるようなことができる顧客がいる」が前提
この人はふだんどのような現場でどんな仕事をしてるか
その仕事はどのように管理され、どんな課題が発生するか
その状況にどう対処し、あるいは対処できてない理由は何か
これだけ深く細かく、関係ありそうなこともなさそうなことも質問できる関係構築は一朝一夕にはつくれないし、私は3年くらいかかりました
価値とかニーズといったこれまでの言葉の解釈をかえるより、ジョブとして捉え直すジョブ理論の方が受け入れられやすく、咀嚼しやすいように思うけど、前提を満たす顧客をつくるところでつまずく点、どうしたもんでしょうね