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【三体著者】劉慈欣が断言、危機だらけの世界こそが「正常」だ

NewsPicks編集部
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    株式会社ロケットスター 取締役 共同創業者

    楽しみだった劉慈欣インタビュー!!
    ついに三体が映像化、それもネットフリックス。
    人類側は想像つくけど、どう考えても実写化できなそうな(というより映像をイメージできていない)三体人、4次元をどうするつもりだろう。
    インタビューを読んで改めて感じたのは、SFって歴史を深く理解していないと書けないんだな、という点。1984のディストピアなんて、まさに独裁×テックの歴史を突き詰めて行き着くところだろうし。歴史を深く学んで考察すればするほど「ありそうな未来」になるんでしょう。
    怖くもあり、ワクワクもする。


  • 伝統工芸/デザイナー/キャリコン 盆踊り愛好家

    まずは来年の「三体」がネトフリで映像化されることについて、三体ファンとしては劉慈欣氏のコメントが読めたことが嬉しいです。

    そして劉慈欣氏が捉えている歴史の中での平和について。
    人類の歴史においては「平和」というのは例外的。なんなら異常と言ってもいい状態といいます。長い歴史の中で見たら、30年なんてミリ単位の出来事でしょうし。そんな時代に生きているのが本当に「夢を見て」いるみたいで、不思議な感覚です。
    だからこそ平和が長く続いてほしいと私も願っています。

    そして科学技術の発展を止めないことが、明るい未来をもたらすと語っています。現代に暗さをもたらしているのは、国同士が互いに収奪を繰り返しているから。なるほどなぁー。劉慈欣氏おすすめのSF映画も紹介されていて面白い記事でした。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    欧米・ロシア以外でSF小説が最高水準に達する国があるとしたら、中国だけであると私は思っています。
     実際、劉慈欣氏は、欧米人以外で初めてヒューゴー賞の長編小説部門を受賞しています。

    SF創作の根底にあるのは、科学技術が全てを操作する圧倒的な力であることを肯定する欲望で、宗教や文化はそこから冷徹に排除されていきます。
     現実でも、それができるのが、欧米・ロシア以外では、中国だけだろう、ということです(あと、イスラエル。欧米人や中国人の中でもそれができるのはほんの一部ですが、そういう人間が出てくる余地がある、ということです)。

    SFは常に現実を反映します。SFで描かれる、科学技術への果てしない欲望は、結局それを現実にも求める欲望が源になっています。
     1990年から2020年までの「平和な30年間」は、何よりも中国にとって、「平和で例外的な30年間」です。この30年間に中国を発展させたのもまた、他のどの国よりも強かった、科学技術への欲望です。

    『三体』を含む『地球往時』シリーズは、文化大革命という、およそ科学技術による理想郷とは対極にある、1人の人間の思想が引き起こしたディストピアの光景から始まります。
     荒唐無稽な論理で中国人が中国人を何千万人という規模で殺害するディストピアにあって、「三体星人」の圧倒的な科学技術による救済への希求が、このシリーズの登場人物たちが命をかけた地下活動を続ける動機の源となっています。
     もっとも、「三体星人」の星系も、地球とは比較にならないほど過酷な環境であり、「三体星人」の地球への介入が救済となるとは限らない、科学技術は絶対の救済になるとは限らない、というのもSFの定番ではあります。

    Netflixによる映像化がどれほどのものになるかはわかりませんが、中国の文脈、特に文化大革命の狂気と絶望、その後の30年間の科学技術へのあくなき欲望は、他の国の文脈には見出しがたいものなので、そこが抜けてしまうと残念です。


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