日本は「過去最大の国家予算」を組むのにインフレ地獄のイギリスが「人気のバラマキ」に手を出さないワケ
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イギリスのところまでは良かったのですが、日本の話になると急に間違えています。
円安で企業の純利益は過去最大でしたので危機ではなくむしろいいことです。
総需要が足りない時は金融緩和と積極財政がセオリーです。まだ総需要が足りないのに、緊縮財政、金融引締にしたらますます景気は悪くなります。
ただし、利上げとなれば金融機関だけは儲かりますからね。
そちらへ誘導したいのでしょう。
すでに銀行株は上がり始めていますね。
注目のコメント
方向感としての円安が一服したこと(水準はまだまだ円安ですが)で、体質改善の機会を失してしまった感もあります。
通貨の安定が問われた一年です。需要不足を理由に財政と金融をフルスロットルにした結果、わが国の経済政策の自立性は奪われ、外的ショックに対してノーガードとなったことを示した一年でもありました。
英国は何とか、経済政策の自立性を保ち、外的ショックに立ち向かっています。まさに、歴史から学んでいるためでしょう。さて、日本は事情が違うから、と言い続けて10余年、結果はどうだったのか?色々な方々に考えて欲しいところです。
なお、このようなエッセイで世論が誘導出来るなら、楽なものです。ドラ息子は遺産をいつまで食い潰せますか。政府が赤字と言う点は同じでも、英国は外国との取引、つまり経常収支が赤字で対外純債務国、日本は経常収支が黒字で対外純債権国という大きな違いが今のところはあるのです。つまり、英国は政府と民間がモノやサービスを生産以上に使い過ぎて国全体が赤字であるのに対し、我が国は、政府は赤字で借金まみれだけれど民間がそれ以上に節約するので国全体が黒字になって、余ったモノやサービスなどをいわば外国に売っているのです。
国全体が赤字なのに政府が更に赤字を増やせば国全体の赤字が膨らんで国が“倒産”する可能性が高まりますが、国全体が黒字である限り、政府が赤字と借金を増やしても、いずれ増税して民間の貯蓄を取り上げれば外国に迷惑を掛けることなく政府の借金が処理できるので、国が“倒産”する心配は無いと言えるわけ。日本政府はばら撒きを続けていられる所以です。
とはいえ資源高と円安で貿易赤字が膨らんで、経常収支が赤字に陥る可能性が増しています。政府が赤字を更に膨らませ、円安が進めば日本もイギリスと同じ状況にならないとは限りません。そしてまた、民間が政府に貸したカネを取り戻して投資したり消費したりし始めれば、経常収支は容易に赤字に陥ります。このところ政府は堰を切ったようにばら撒き色を強めていますので、それなりの警戒感を持つことは必要です。
ちなみに米国は政府も経常収支も赤字ですが、米ドルが基軸通貨で世界に出回っていますので、経常収支の赤字分は黒字の国が米国債を買って米国に還流してくれる構図です。ポンドを持つ英国といえどもそうした構図は成り立たず、国全体の赤字が拡がる政策を採ると市場に虐められる結果になるのです。 (^^;