将来不安を抱く人が、今からすべきこと
コメント
注目のコメント
「英語ができないとビジネスパーソン失格なんじゃないか」。
そんな思い込みをわずか30分の取材で見事にひっくり返されました。
・英語ができなくても日本人は路頭に迷わない。
・もしできるようになりたければ、自分を追い込まなければできるようにならない。
・モチベーションが続かないのは、そもそも必要でないからでは?
ぐうの音も出ませんでした。
それを踏まえた上で、英語を学ぶ意味について、しっかり語ってくださっています。
ちなみに成田さんはお正月番組に向けて、漫才の練習をされているそうです。英語学習の話ともつながってくるので、ぜひ本編をお読みいただければと思います。最後の取材者の方の「英語アプリや自動翻訳機の機能が向上している今、英語を学ぶことの意義はどこにあると思いますか。」という質問に対して、成田さんの「英語の言い回しや声色から滲み出る相手の感情を読み取るとか、リアルタイムの言葉の往復で心と心を糊でがっちりくっつけるみたいな部分はその言語を体に染み込ませた人にしか難しい」という回答はまさにその通りだと思います。
私は、大学院で応用言語学(コーパス言語学、語用論、英語教育)を専攻していて、成田さんの発言の箇所は言語学の分野で言えば、語用論や社会言語学が射程になると思います。
これからのAI社会で、外国語を学ぶ意味や意義は、このなんとも言い難い人間くさい部分、なかなかAIに置き換えることができない部分を習得することだと思います。
落合陽一さんが紹介されておられる「AI Timelines via Cumulative Optimization Power: Less Long, More Short」では(自然言語処理の)「LLMsは人間の言語の統語論と大部分の意味論を習得した」と記述されています。
注目すべき点として、「意味論まで」というところだと思っています。
雑に言うと、「意味論」は言葉だけからわかる情報、「語用論」はその言葉を取り巻く変数も考慮しての言語運用です。(かなり雑すぎてすみません。)
例を言うと、(真夏の家の中で家族に対して)「暑いな」とあなたが発言したとしましょう。字面だけでは、あなたは暑いと感じている、と言う情報がわかります。ですが、その真意は「エアコンつけてほしい」と言うことかもしれません。なので、それを汲み取った家族の方がエアコンをつけてくれるかもしれません。
これは簡単な例ですが、その他、社会的・文化的背景、人間関係、状況、パラ言語学、などなど様々は変数を考慮して人間は言語を運用しています。
実際、CEFR2020では、Communicative language competences(コミュニケーション言語能力)は、Linguistic(言語学)、Sociolinguistic(社会言語学)、Pragmatic(語用論)の3つに大別されていて、AI社会では後者2つをいかに学んでいくか、教育に取り入れるかが肝だと思っています。