日本製鉄の相次ぐ有害物質「シアン」流出 千葉県が新たに有識者会議設置へ
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製鉄所は製造過程で様々な重金属をはじめとする有害物質が発生するため、処理施設での有害物質の除去と排出管理
は操業における絶対要件。それが出来ていなかったのだから、日本製鉄の責任は重大だ。
日本製鉄HPにある本事件の報告書を読む限り、既存の処理施設の老朽化が原因の一つなのではないかと思う。日本製鉄は足下では好調が続いているが、ここ何年も不振が続いていた。当然経費節減が叫ばれたであろうし、こうした処理施設のような「不要不急」な投資は当然絞られたのだろう。とするならば、君津で起きたことが他の製鉄所で起こっていても不思議ではない。他社での品質偽装問題への対処と同様に、局所的・限定的ではなく全社レベルの調査と対応が重要だ。
生物多様性の維持向上は、ESG投資の世界では気候変動・水(渇水)に続く環境面での重点テーマの一つ。環境管理における不祥事によって生じた水棲動植物の生息環境破壊に対しておざなりな対応をし続けると、財務やIRの面からも手痛いしっぺ返しを受けかねないと認識すべきだ。