仮想通貨融資のブロックファイが経営破綻 FTXに連鎖
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BlockFiが破綻。報道によると、負債総額は100億ドルとのこと。FTXショックに伴う連鎖破綻ではありますが、そもそもBlockFiは今夏の時点で、資金繰りに窮しており、FTXの支援によって延命していた状態でした。ですので、FTXが破綻すればBlockFiも破綻する事は、業界関係者であれば折り込み済みだと思いますので、報道の盛り上がり程には、マーケットへのインパクトは大きくはないかと思います。
いかなる資産、市場も信用取引が加わる事で雪だるま式に膨れ上がる。そして信用とは常に膨張と収縮を繰り返す。市場がこなれて参加者が増えシステムやルールが出来上がる事でその膨張収縮をある程度はなだらかにできる。
いまクリプト市場で起きている事は、そのようなシステムやルールが整備される前に過去数年の過剰流動性により短期間で広まったレンディングやDeFiなどにより膨らんだ信用が一気に縮小しているという事であり、これまでの取引所流出等のダウンターンとは次元が違う。株式市場におけるリーマンショックのような性質の危機でありまた産業内のインパクトの大きさはそれ以上だろう。FTXの破綻による連鎖倒産です。BlockFiは、13回のラウンドで総額14億ドルを調達。FTXのほか、Tiger GlobalやAlumnii Ventures、Bain Capitalなど56社が投資しています。
Tiger GlobalはFTXの破綻や投資先の株価減少にともない、プライベートファンドの価格を25%引き下げました。その額なんと420億ドル(約6兆円)にもなります。
BlockFiの破綻と今後の連鎖でさらに資産の引き下げを余儀なくされる恐れがあります。大口投資家は破綻の連鎖に戦々恐々としているのではないでしょうか。