メディアプラットフォーム「note」運営のnoteが新規上場承認
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注目のコメント
小説のスタートアップをやっている身としては、かなり近い領域でもあるのでコメントしてみます。
noteは今までのブログを完全に置換する存在として、着実に育ってきました。
サービスが始まったのが2014年ですが、成長速度は凄まじいものがありました。
ただ、当初運営が想定していたであろう小説などを始めとするコンテンツが育つことはほとんどなく、現在では意識高めのビジネス系情報発信ツールという位置が明確になっていると思います。
また、評価額の低さについては仕方ないと思います。
赤字ですし、ここから成長を見込めるかというとかなり厳しいです。
理由として明確なのは、この手のCtoCプラットフォームは運営側でコンテンツのクオリティコントロールができず、コンテンツをIPとして付加価値を高めていくこともできないからです。
有料会員なども居ますが、実際使っていると無料で十分な面もあるので、ここから黒字に載せて、さらに成長というのは別事業を立てたりしない限り難しいでしょうね。
ちなみに、ウチも当初はCtoCの小説プラットフォームでしたが、ビジネスモデルの問題に気づいたので編集部をつくり、ユーザー主体ではなく自社主体の出版に切り替えました。
ユーザー主体のコンテンツモデルはたしかに可能性がありますが、稼ぐ主体もユーザーです。
本気で突出したコンテンツをつくって、売り出していくためにはコンテンツ制作から逃げては駄目なんだなと思います。
とはいえ、上場承認は素晴らしいことに変わりはありません。
上場ゴールとならないように、ここからどうしていくのか期待しています!まだじっくり読めていないのですが、今年5月の調達後評価額338億円(以下INITIALページ)なのに対し、想定時価総額は44億円となっていることがかなり衝撃的でした。
21/11月 売上高18.8億円、経常損失4.3億円
22年3Q 売上高17.2億円、経常損失5.2億円
https://initial.inc/companies/A-10586
EDINET 有価証券届出書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/E01EW/BLMainController.jsp?uji.verb=W00Z1010initialize&uji.bean=ek.bean.EKW00Z1010Bean&TID=W00Z1010&PID=W1E63011&SESSIONKEY=1668664827538&lgKbn=2&pkbn=0&skbn=1&dskb=&askb=&dflg=0&iflg=0&preId=1&mul=&lpr=on&oth=on&cal=1&era=R&yer=&mon=&pfs=4&row=100&idx=0&str=&kbn=1&flg=&syoruiKanriNo=S100PNAF
追記:経常損失の額が記事と自分のコメントでは1桁ズレているのですが、記事が誤りですnote上場承認!
売上成長率が直近で20-30%程度だけど、経常損失は拡大。利益重視目線に揺れている機関投資家からは厳しい目線で見られることになるのでしょうか…
338億円→44億円と過去イチのダウンラウンドかもしれません。
主幹事の大和証券はウォンテッドリーでダウンラウンドをさせて、調達ほぼゼロの“ほぼ直接上場”をさせました。その後、エネチェンジはみずほ証券で同様の“ほぼ直接上場”。今回のnoteも新規調達は5000万円程度で、それらと同じく“ほぼ直接上場”です。ただ、エネチェンジもウォンテッドリーも黒字での上場でしたがnoteは違うので、今後の財務戦略が気になります。
僕はnoteを書いていて取材をいただいたり、本を出さないかとお声がけいただいたり、新しい機会をもらったので、noteのファンです。なので、ロードショー応援しています!