【挑戦】「フォード式」培養肉革命を起こす
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さて,直近年での培養肉界隈がどんな動きになるのか?
生活者がどう判断,イメージするかで世の中での培養肉のカラーとポジションが決まる。
製造コストの問題がクリアされるのと並行して,ウオッシュじゃなく,ファクトを持って,アニマルウェルフェアなどの『動物愛護』の観点,メタンやCO2などの『環境問題』の観点から『慣行畜産』(敢えてそう言うw)と『培養畜産』をどう位置づけられていくのかをきちんとした視座で冷静に見守りたい。
培養にはしばらくは添加物が必須になるだろうから,食品としてそういう視点も持っておかなければならない。
その上で中期的に見て牛肉生産の世の流れがどうなっていくのか...。
培養肉は理論上『遺伝情報の再現性をもって美味しさが担保』できるので生産者としても注目しているところ。
色々と思いはめぐりますが,我々牛飼いとしては粛々と「美味しい和牛を育てていく為に何をすれば良いか」をブレずに考えておかなければならないな...と思う今日この頃です。
牛飼いとして数十年、牧場の現場に身を置きながら、2018年インテグリカルチャーの羽生くんと出会い、培養肉に興味を持ち、綴った想い↓↓↓を振り返る記事でした。
https://x.gd/cQBzM
注目のコメント
培養肉技術の大幅なコストダウンが実現し、受容体制も整い市場での存在感が出てくるにつれ、畜産業から反対運動などが起こる事態となるのではと思います。
先日ニュージーランドの畜産農家への環境税導入が話題となりましたが、日本はこのような大胆な施策は行いにくいかもしれません。
しかし、競合となり得る注目のテクノロジーを脅威と捉え、新たな視点で次の収益源を考えておく必要かあると思います。培養肉と聞くと、どうしても研究室で作られたものという印象を抱き、食欲は遠いてしまいます。
それでも、環境負荷が少ないという意義を踏まえると「味と価格が本物のお肉と大差ない状態」になるのであれば、選択する人も増えるはずです。さらなるイノベーションに期待しています。肉は単なるプロテインの塊ではなく、むしろ文化の塊なので、そこを見誤るとビジネス的に大きなリスクを背負うことになると思います。私たちがネズミの肉をなぜ食べないのかを少し考えてみれば分かること。培養肉は肉の代替として売り出すのではなく、アニマルウェルフェアなど特定の倫理的価値観を持つ人々と共に、その価値観を広めていく切り札とするのが戦略的な好手だと思います。