映画監督ゴダール氏が死去 「勝手にしやがれ」最後の巨匠
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坂本龍一さんや浅田彰さん、蓮實重彦さんの影響で、高校時代から大学時代にかけてよく観ました。かなり難解極まりない「映画史」をユーロスペースで何時間もかけて観たのが、果たして自分の何かの糧になっているのかは分かりませんが、大ヒットハリウッド映画に疎くったのだけは確かです笑 私にとって映画とのある意味出会いの基礎となった人物です。ご冥福をお祈りします。
注目のコメント
ゴダールを知ったのは蓮実重彦や浅田彰といった批評家経由でした。また学生時代に好きだったYMOやピチカートファイヴのようなミュージシャンでもゴダールの影響が顕著でした。このような自分の好きな本や音楽に影響を与えた人として大学時代には代表作は大体観ました。
興行収入ももちろん大事な指標ですが、それとは別に、後世のシーンに影響を与える人は、売れはしなかったけど今だにずっと語られ続けるはっぴいえんどのように、今後も言及され続けるのでしょう。秋の夜長に久しぶりにゴダールを観返してみようと思います。ご冥福をお祈りします。「勝手にしやがれ」ミシェルが撃たれて「最低だ」と自ら手で目を閉じて死に、パトリシアが「最低ってなに?」と聞くラストシーン。パリ・モンパルナスの現場を見に行きました。
「軽蔑」カプリ島の光を浴びに行きました。
「気狂いピエロ」フェルディナンがダイナマイトを顔に巻き、「こんな馬鹿な死が」とふためいて自爆し、ランボーの詩「永遠、太陽に溶け込む海」のラストシーン。南仏の現場を見に行きました。
「彼女について私が知っている二、三の事柄」新首都拡張計画の公団住宅はこのへんだろうとパリ郊外に観に行きました。
「ウイークエンド」高速道路を外れて郊外を運転してあんな渋滞に巻き込まれようとしていました。
「パッション」冒頭の雲の間を行く飛行機雲、そんな光を探してよく欧州の空を眺めていました。
ぼくの一部を構成してくれたゴダールさま、どうもありがとうございました。合掌。