ESG投資「未上場」にも 出資者の要望強まる
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海外の機関投資家がLPにいるVCから資金調達を行うスタートアップは、上場後ではなくプライベートラウンドにおいても、場合によってはESG関連の対話も視野に入れて準備が必要ですね。
無形資産が成長ドライバーとなっているビジネスモデルでは、人的資本が企業価値に与える影響も相応にあるはずなので、投資家側も注目するのは自然の流れ。スタートアップ側は、人的資本が将来的なキャッシュフロー創出力を高めるドライバーになり、ROEを高めることにつながるというストーリーが必要です。当然の流れですし、もうこのトレンドは待ったなしです。そのつもりで私も長年行動しています。
ただ、表面上のESG投資、つまり足切り試験のような捉え方をしてしまうのは本当に危険だし、勿体無いと思います。成長戦略、事業戦略、組織戦略、といった経営戦略の中核に据えて、本質をついた議論をできている会社かが、今後の成長力に大きな差となってリアルに現れてくると思います。
センター試験対策というハックで受験を突破したところで、本当の天才というか本質をついたことを学び行動している人とは、将来にわたって大きな差が生まれるようなものだと思います。
そして本質をついた経営をしている企業は、より大きな資金と優秀な人材を採用する機会に恵まれていく。資金の量と質、人材の量と質はトップティアではますます高まっていくはずですので、αはどんどん大きくなると思います。上場企業への排出量制限が強化されると、対応できない未上場企業はサプライチェーンから外されてしまうリスクも有ります。機関投資家の意向も有り、ESG/脱炭素を意識したVC/PE投資は更に進むでしょう。
一方でVC/PEはNPOでは無い訳で、リターンを上げる事は当然機関投資家からは求められる中、投資先の選定、バリューアップに今迄以上の工夫が求められる事は、間違い無いでしょうね。