【熱狂】アフリカの映画館を動かした「ファン経済圏」の威力
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アニメは今や日本最後の牙城です。これをいかにうまく普及させて行くかが急務。
ただ、一部諸国では「自分達の思想や信仰に悪影響を及ぼす」として、これを排除する動きも出ています。
例えばアラブ諸国の一部では同性愛を扱ったコンテンツを流しているという理由からネットフリックスへの嫌悪感が増しつつあります。
いわゆる「ポリコレ」の洗礼を如何に上手く立ち回って、国際市場で受け入れられる作品を生み出すか、あるいは普遍性を諦めて、一部にだけ刺さるような作品を目指すか。
今が分かれ目だと思いますね。
注目のコメント
アフリカのどこの国にいっても、Otakuの人たちがいます。私が日本人だと知ると初めて会った「実在する日本」に大歓迎を受けることも。アニメーター養成スクールなども存在しています。
ただ、ネットフリックスなどでは上位にくるのは米・欧州ドラマか韓ドラなんですよね。Otakuやアニメ、漫画は、存在するファンの層をビジネスとして活かせていないと感じます。日本の出版社や放映権を持つ企業から、アフリカでの展開について連絡をもらうことも多いですが、みなさん商売熱心ではないですね。コンテンツスタートアップの代表としてコメントします。
ザンビアの事例になりますが、こういったことは中東などでも起こっています。特にアラブなどでは王族などもサブカルチャーを楽しみ、大きなフェスなどを開催されているくらいに大きなムーブメントになっています。
海外に対してのコンテンツ供給は、とてつもなくコストと根気が必要になります。実際、多くの企業が海外市場に挑んでいますが、なかなか上手く行かず、『日本のコンテンツは海外で本当に受けるのか?』と言われるほど難しいというのが最前線の認識となっています。
が、これらの上手く行っていない事例を分析していくと、根本的な問題としてアニメ業界が抱える、製作委員会方式による権利分散とコンテンツの硬直化が原因になっていることがわかっていて、アニメをつくるために多くの企業で権利を分割するから、アニメを海外に供給したいと版元が言ってもその許可取りに時間がかかり、上手く行かないことが多発しているような形です。
日本のコンテンツは、世界で通用する。
これは間違いないと思っています。
しかし、海外にまで波及させるには、コンテンツの質以上に流通経路とマネタイズが問題になります。
これを解決するには、今の製作委員会方式から脱して、出版社などの権利を持つところが自社内でアニメ制作まで行い、コンテンツの機動力を上げていく必要があります。(弊社が行おうとしているのがこれです)
近年は、アニメについても中国や韓国、台湾などのアジア圏で技術レベルは明らかに上がっています。
日本がここに負けずにいるためには、国内の市場ではなく、日本コンテンツを海外にしっかりと波及させていく動きは必須です。
産業としても日本が世界で勝てる貴重な領域なので、もっとスタートアップもコンテンツやればいいと思うんですが、資金調達などは辛いですし、不確実性に挑み続けるための胆力が求められます。
牽引できるように、弊社も頑張っていきます。ファンの草の根活動によって、アフリカ南部のザンビアで「呪術廻戦0」の上映が実現したらしい──。そんな話を聞き、これは取材せねばと当事者にインタビューしました。
BTSがアメリカ市場を獲った背景を取材していたときにも、その裏には、アメリカ中のラジオ局にボランティアで売り込みをかけるファンたちの姿がありました。それと似た熱狂を、日本発のコンテンツで感じるのは、とても嬉しいです。
ただもどかしく思うのが、まだまだ海外から日本のアニメにアクセスしづらいという点。どんなにクオリティが高くても、アクセスしづらいと、ファンとして沼にハマるのは難しい。ビジネスの観点から、コンテンツ制作と拡散をしっかり行っていく体制が必要だと切に感じます。