【独占】富士通が、ひそかに新会社を設立していた
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富士通が新会社設立。
普通に考えれば批判的な報道になりそうだが、私は本気で文化を入れ替える気なんだ、、、と感じた。
きっと表面的な施策でも、従業員の心に呼びかける施策でも全部を満たすことはなく、今までの成功体験とは異なる価値観を富士通という会社に再インストールしようとしているんでしょう。それこそ、今まで溜まりに溜まった負債を変換する為に出血覚悟の行動なのでは?
問題は、その富士通の理念に答えてくれる外部の力を如何に集めるか?そして、集まった皆の思いを富士通という巨体に再注入できるのか?
外野から見えることは限られますが、日本を代表する巨大企業の変革ストーリーに興味はつきません。「両利きの経営」を構造から変革してなんとか実現しようという取り組みで良いと思います。
レガシーシステムを最適に回し続けることだけに慣れている人々からすると、新規事業は赤字垂れ流しで不確実性がでかいお荷物としか見えない。
新規側がここだと思って投資すると決めても、赤字拡大ですね、いつ儲かるんですか?となる。両方に身を置いていたので、双方のロジックはよく分かる。
少なくとも、
①現在と未来の時間軸を意識すること
②双方の立場に身を置いたことがあること(相手の言語への理解があること)
③リスペクトイーチアザーの精神を持ち、相手を尊重すること
この3つが無いとフェアな議論にならないのが実体験です。
また、殆どの人が既存事業をまわして今稼いでいるので、そちらの方が立場が強い。だからこそ、トップが組織の均衡を保つ構造を意識して作れるかが鍵だと思いますし、その意味でもこれらの取り組みには意義があると思います。
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富士通には、新しい事業に挑戦しては失敗した過去があります。その失敗の要因について考えました。
一因は、やはり「人」の不足ですよ。新規事業を成功するには、新規事業にふさわしい人材が必要です。それは、前例のないことに挑戦し、失敗から学び、仲間を増やしていくということです。
ところが、そのような人材は「富士通にはいないかもしれない」と。
社内には、ある種の成功モデルが存在し、それを繰り返すという経験値しかないわけだから。
レガシー(過去)のビジネスで成功してきた経営幹部が、その成功体験のレンズを通して、(過去に事例がない)新規事業の取り組みをレビュー(評価)できるわけがありません。
ーーー変革の肝は、「自らを陳腐化させる」こと(ピーター・ドラッカーの言葉)。
既存事業と新規事業と、求められる要素が完全に異なる両者を両立する「両利きの経営」
7月に特集しました。
そうした中、「両利き銘柄」には入っていませんが、等身大の改革をあっけらかんと話す富士通の時田社長であれば、どのように答えてもらえるのだろうか。と考えておりました。
そうした中、新会社設立のタイミングも重なり、今日明日にかけて濃厚インタビュー集をお届けします!
(以下、ちょいネタバレ)
この話には続き(第二回)があります。
第二回は、時田社長に加え、SAP日本法人社長から富士通に転じた福田譲執行役員EVP、バブソン大学の山川恭弘准教授、富士通ローンチパッド社長を務めるローリー・モーガン氏(ソフトバンク・ビジョン・ファンド関連会社などを経て現職)にご登場いただき、まさに日本企業全般にも通じる富士通の課題を「言い放題」となる予定です。