「都市鉱山」からのレアメタル回収、30年度までに倍増へ…廃基板の輸入ルート開拓
読売新聞
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東南アジアなど海外から廃基板を適正輸入して希少金属を回収する取り組みは既に行われています。この際には現地企業に電子機器を解体してもらい、分別された基板のみを買い取って日本へ輸出するなどで輸送効率を高めます。
日本としては優れたリサイクル技術で勝負したい、資源の少なさをカバーしたいという意識はあると思いますが、途上国のごみの輸入規制やバーゼル規制の強化などの世界的な潮流があるほか、現在はレアメタル回収どころではないけれど国内できちんと資源循環していこうという各国の動きがあります。
こういった中でTES-AMMなどの希少金属回収機能をもつ現地企業のほか、日本のライバルとなるであろうユミコアなどの欧州企業の動向も気になるところです。日本の都市鉱山に蓄積されている量は、世界の現有埋蔵量に対し、金は約16%(約6,800トン)、銀は約22%(6万トン)、インジウムは約16%と試算されており莫大な規模になります。
ただし、現状はリサイクル技術が確立しておらず、小規模での回収は採算が取れないため規模を拡大することでコストを分散させる動きが必要になります。
また、製造メーカーが再資源化を前提としたリサイクル設計を行うことも重要になります。