NTT、大阪王将、群馬進出は「災害少ないから」 際立つ低リスク
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群馬に災害が少ないというのは、確かに記録にあるここ100年程度の話を見ればそうかもしれないと思います。
ですが群馬は江戸時代の1783年に浅間山が噴火し、溶岩流(鬼押出し園)や火砕流による被害だけではなく、火山灰や火山泥流による利根川や江戸川一帯での大洪水を引き起こしています。タイミング悪くアイスランドや青森の岩木山も同じ年に噴火しており、火山に伴うチリで一時的に地球が寒冷化したための食糧不足で大飢饉が発生して社会不安にまでつながっていました。群馬県内にはほかにも2018年に噴火した草津白根山や、赤城山、榛名山など活火山が複数存在していますから、火山については忘れてはいけない存在といえるでしょう。
地震についても深谷断層や太田断層など活断層はあり、かえって(これから地震が発生するという意味で)地震の空白域という印象すら持ちます。巨大地震や津波の直接的な被害はないにしても、断層による局地的な直下型地震は十分起こりえます。
また台風についても、2019年の台風19号では神奈川県、長野県、福島県を中心に大雨となりましたが(東風が中心であったため)、これが南東風で群馬県側で大雨となり、ダムでも対応できる範囲を超えるようなことがあると特に群馬県内では堤防からの越水などという状況が発生しないとも限りません(もっとも下流側でさらにひどいことになりそうですが)。
気象でいえば夏場は猛暑のほかに日常的に雷雨が多く、雹も珍しくないのでその方面では避雷針や非常用電源の設置などの対策が必要です。
BCP的な視点で見ると、群馬はほかにも高速道路や鉄道を中心とする交通インフラも問題といえば問題です。道路の復旧は割と早いですが、鉄道は長引きますので、鉄道に依存すると厳しいかもしれません。
要するに日本列島の場合頻度の問題こそあれども災害に関してケチがつかない場所はありませんし、そもそも工業団地を交通の便がよくまあまあ安全な場所から選んで作っていますので、あまり差がないのが本質ではないでしょうか。群馬は地震や水害リスクが少ないことは、住民なら実感しているし、そこに目をつけて進出している企業もすでにあります。
工場や倉庫のみならず、コンピュータサーバーを保有、運用するデータセンターや、太陽光発電なんかもよいと思います。もちろん、土地も安いです。
ただ、浅間山の噴火だけが心配になりつつあるのが、わずかながら留意点です。その意味では浅間山から遠い群馬県内が理想かも。
県東部の館林市なんかは、東北道や東武線で東京へのアクセスもよいのがアピール材料になっています。記事中の板倉町は最東部です。
いずれにせよ、NTTの本社機能一部移管は、群馬県にとっては待ってましたのビッグニュースになっているハズです笑。私もこのあたりの出身ですが、殆ど何も自然災害に合わないので、本当にノンビリした暮らしだったなと思います。
平野部なら雪も殆ど無いし、台風での水害にもあったことがないし。
江戸時代の利根川東遷事業の賜かな。昔の人はエライことをやってくれたなと思います。