中国、複合不況の足音 不動産の経営難波及

コメント

注目のコメント

• 峯村 健司

  キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員

  ・2022年08月13日

  中国の中央政府だけではなく地方政府の財政面の矛盾や問題点を支えていたのが不動産でした。中国のシンクタンクの試算では、主要12都市の土地使用権の売却収入が一般公共予算の歳入を上回る「打ち出の小槌」でした。習近平指導部による中国恒大集団への圧力がきっかけに、不動産業者の債務不履行が広がっています。「ゼロコロナ政策」の失敗などが追い打ちをかけ、共産党大会前の最も敏感な時期に習政権は試練を迎えています。
• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2022年08月13日

  この中国の不動産の状況、個人的には今一番注目している。
  経済不況は不動産と金融の表裏一体からはじまることが多い。そのなかで中国は世界経済のなかの規模でも極めて大きい。さらに、景気が悪くなれば、体制信認の話にもつながりほかの手段でそれを得ようといった地政学の話にもつながりうる。
  
  関連するところでは下記あたり。
  米国のサブプライムとは異なる点も多い。完成前に購買されていることが多く、ただ市況が変わったので、完成しないのではないかという懸念から購入者が支払いを止めているというのがありそう。
  China property crisis: Why homeowners stopped paying their mortgages（2022年8月）
  https://newspicks.com/news/7423454
  
  中国の銀行､47兆円超の住宅ローン損失に直面の可能性も-不動産危機で（2022年8月）
  https://newspicks.com/news/7385719
  
  中国、デベロッパー支援基金の設立検討　最大440億ドル＝関係者（2022年7月）
  ※ここでのコメントに、ここ1年ほどの不動産市況関連の記事リンクも張った
  https://newspicks.com/news/7356620
• 笹川 敏夫

  野村不動産株式会社 西日本支社

  ・2022年08月13日

  不動産不況のインパクトは大きいだけに、ただでさえきな臭い状況に、国内の不満を海外に目を向けさせる事で解決させようとする、にならければ良いですが。特にこの季節は、戦争の屈辱を思い出す中国国民の不満が外に向きやすい季節。