「JALグループだって知ってますか?」LCCのスプリング・ジャパンが“涙のセール”を実施
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注目のコメント
私はさすがにこの領域で仕事をしているため、知っております。スプリング・ジャパンは、中国の大手LCCの春秋航空グループとして2012年に設立されて、コロナ禍中にJALは増資して保有比率を高めています。
元々、中国本土に強い航空会社ですのでインバウンド旅行者が急増の時期は日本での知名度が高くなくても問題なかったのですが、中国は年末に行われるだろう「共産党大会」および「国家主席の選挙(習近平さんが第3期目の選出に意欲を示している)」が終わるまでは「ゼロコロナ政策」を維持するのではないかという見方が一般的なので、まだ中国本土からのインバウンド旅行者利用はあまり期待できません。となれば、JALグループであることをPRしながら、夏に向けてまずは日本国内の国内線需要を取ることが経営戦略として正しいと思われます。マルチブランド戦略は、顧客セグメントの分散によるシェア獲得とリスク分散という意味合いがありますが、マーケティングリソースも分散してしまうというデメリットがあります。
マーケティングリソース割けるくらいの規模が求められますが、それは今の路線数だとまだまだ先は遠く、全面的に止まっているためリスク分散も何もありません。
中国のマーケティングはあまり詳しくないので、それを置いておくと、国内においては強力な(たぶん中国でも意味あるのでは)JALブランドを基軸として個別ブランドも組み合わせるサブブランド戦略がベターな気はしますね。これはその流れかと思います。もちろん知っています。
新型コロナウイルスの次はウクライナ情勢、そして燃油高等、エアラインにとってはまだまだ冬の時代ですが、いずれ春は必ずやって来ます。折角なので涙ではなく「笑顔のセール」にしましょう。