パナソニックCVCが「財務リターン」を唯一のKPIにした理由 Conductive Ventures
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注目のコメント
Conductive Ventures設けている、次の3つのクライテリアはすごく理想的ではありますが、当たり前すぎて現実世界が遠く感じます。余りにも表現が平易すぎるのは、意図的でしょうか?!
1つ目は投資先が実事業で数ミリオンドル以上の収益を出せているかどうか
2つ目は、売上規模が毎年、倍以上に増えているという成長性
3つ目は、資本効率が高いことCVCは戦略的リターン(協業による成果)と財務リターン(株式の売却益)が切っても切り離せない状況です。また、CVCである以上、財務リターンを追求しようとすると自社と協業できる投資案件ではなくなる、リターンの最大化を狙えないというケースが多いです。パナソニックの場合はPanasonic VenturesからConductive Venturesに名称を変更したことで、役員から社員までが”将来の事業創出”が目的という認識からぶれなくなったように思います。
これまでのファンド設立状況
2017/4 Panasonic Ventures(米国拠点):投資規模は1億ドル
2020/9 Conductive Ventures2号ファンド(米国拠点):投資規模は1.5億ドル
2022/4 Conductive Ventures3号ファンド(米国拠点):投資規模は2億ドル>失敗例や反省点として、学んだことの一つとして「パナソニックを頼って来るスタートアップの方が『筋が悪い』」という事例があります。これから世界を変えていくようなスタートアップは、どこを頼らずとも自ずと成長していくものです。パナソニックと一切関係なく、どんどんと成長できるスタートアップこそ我々が探している企業であり、そういったスタートアップを見つけて、「その先」を一緒に目指していくという流れをつくっていきたいと思っています。
ここは正にそうだと思います。リターン重視で儲けたいのであれば、CVCのブランドは逆効果だし、目線もブレる。ノイズを排除するというのは投資家として重要だと思います。
一方でピュアなVCとして市場における存在価値を追求するのでしたら、「起業家から選ばれるための何かしら」はあった方が良いとも思います。a16zの規模になっても起業家から選べるために起業家への実務アドバイスや知見を価値としているのですから。まあこのあたり良い銘柄にさえ入れられれば3-5年は飯が食えてしまうのがVC業なので、短期的には要らないと言えば要らないとも言えるのですが・・・