日本の風力発電コストがバカ高い理由6選
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良い記事ですね。
前職で役所に呼びだされておこなった会話;
役所: 洋上風力のコストが高いんで風車の値段もっと落とせないんですか?
当方:毎年コストダウンしてますよ。日本じゃなく欧州の顧客の要求は厳しいので。
役所: もっと落とせないんですか?
当方: あのですね、そもそも洋上風力のコスト構造ご存知ですか?
風車の関係のハードなんて3割以下ですよ。そこで1割落としても、全体では数パーセント。。。。
役所: (少し怒って)じゃ何を落とすべきなんですか?!
当方: 建設費です。強度設計、傭船、建設費。。。
役所:うーん、当省の管轄外だな。。。
日本人はリスクゼロを目指すのが大好きな国民だが、同時に(価格や効率という)チャンスも失っている事を知るべきだ・こちらのnoteはKW当たりのコストについて整理されています。kWh当たりコストについては、風況の影響もあります。
日本と欧州の洋上風力発電で最も異なる前提の一つは風況です。
仮の例として、風況が日本7.5m/秒、欧州9.0m/秒だとすると、発電量は欧州が日本の1.7倍です(発電量は風速の3乗に比例するので)。
→ 風況の差が発電量に与える影響は大きく、そしてこの発電量を逆数にして計算されるkWh当たりのコストに与える影響も同様に大きいです。
これが日本で簡単に欧州水準のkWhコストにならないと従前考えられていた大きな理由の一つ。誰が書いているか分からないけど、芯を食った批評でぐうの音も出ない。事業者の中の人だとしたら、ここまで頭の中を整理できている人は稀有だと思うし、コンサルだとしたら、ここまで深く理解している人は稀有だと思います。すごい。
他にもコスト高の要因はありますが、全ての事業者に降りかかる要素としては過不足無い指摘だなと思います。
ここまで来ると、書いている人に会ってみたいなぁ。
追記:ここで書かれている内容は、浮体式風車にも当てはまります。