「乃が美」8店舗を“閉店”、加盟店がパン屋をオープン
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
乃が美は高級を謳っていますが、品質や味はともかく、店舗は高級に相応しいとは言えないデザインでブランディングもイマイチ。あれで高級というには私的には違和感がありました。商品の原価に影響するので店舗にお金をかけろというわけではないですが、何かが足りない感じ。高級品というものに対する運営側の理解そのものなのか?
私が新卒で入った国内の時計メーカー。クォーツムーブメントを開発普及させたことで、品質や生産量、シェアでは世界を代表するブランドでした。
ただ、高級腕時計の分野においてはスイスなどヨーロッパの老舗ブランドにはどうしても敵わなかった。
バブル期に大阪転勤で高級腕時計の直販セールスを担当していたとき、得意先の展示会で同業他社の営業マンとご一緒することが多く、しばしば食事にも誘われました。
その時にスイスの高級腕時計「パテックフィリップ」を扱っている代理店の営業マンから「高級品と高額品の違い」を教えてもらいました。
高級品とは、見た目や素材だけでなく、品質やブランドストーリー含めてが高級品であると。したがって、何もダイヤなどの宝石が散りばめられている必要はなく。金無垢やプラチナのシンプルで上質な仕上げのケースに、職人が精魂込めて作り上げた手巻きのムーブメントが収まっている。その職人がスイスのレマン湖のほとりにある工房で長年、脈々と受け継がれてきた技術を発揮している。工房はレマン湖を臨むとても眺めの良い最高の場所にある一方で、社長は地下の部屋にいる。
と言うようなストーリーを聞くだけで、ファンの心は動き、所有することに満足感を得ることができる。
決して見せびらかすような宝石ギラギラなものでなくとも、お客様にとって「価値の高い」ものになる。
一方で、高額品とは、見た目を高く見せることに重点を置いたもの。ピアジェなどは代表例。ギラギラと見せてナンボの見るからに「成金趣味」の高額品です。
舶来の高価な時計も大まかにはこの二つに分かれます。
バブル期はどちらもよく売れてました。
ただ、客層が明らかに違う。
乃が美に話を戻すと、より本質を追い求めたとき、FCを離脱して、独自のクオリティ重視の路線を行くのは当然の結果とも思われる。顧客とのストーリーやエンゲイジメントを大切にしたいと思うほど。乃が美さんをさしているわけではなく。
食パンブームも一息つきましたし、その問題点、例えば美味しくしようとするほどバターなど他のもの抜きでというのは難しくなるなどの一般的傾向も明らかになったので、そこが革新されない限り閉じるのは時代的に正解なような気がします。
自宅待機だから美味しい食パンを食べたい、というのも時代が過ぎましたし。