「定期半額」「新駅設置」なぜ地方鉄道が高校生の利用促進?
コメント
注目のコメント
先日、鳥取に行きましたが、16時ごろの駅に大量の高校生が溢れており、通学需要を目の当たりにしました。
しかし、鶏が先か卵が先かではありませんが、人口流出が続くとそのうち学生すらいなくなってしまうわけで、人口減に歯止めがかからないと厳しいですよね。2020年7月の災害から約1年後の2021年6月~9月ごろまで、縁あって人吉球磨エリアに滞在しました。
球磨川鉄道がストップしているため、鉄道に代わる臨時バスが、学生の通学時間にあわせて運行されていましたが、
・学生さんが優先乗車
・乗車できる人は定期所持者+回数券所持者のみ
と限定され、それ以外の人(切符を買って乗るのような人)は乗ることができない仕組みになっていました。
また学校が半日になる土曜日の午後は減便、日曜日はさらに減便になり、学生さんの休みの期間はバスの運行が大幅にカットとなるなど、学生さんを中心にバスが運行されている現状を目の当たりにし、
「この鉄道は、学生さんに支えられた路線なんだな」ということを痛感しました。
地方になればなるほど、親が子供を学校まで(あるいは家の最寄り駅まで)送迎するというケースが増えます。それはそれで、日々の親の負担も大きくなるように感じるので、鉄道があることは、メリットが大きいです。
ただし、人吉球磨でもそうですが、地方に行くと、1人1台持ちが当たり前、足がないので、80過ぎた高齢の方も車を運転します。
結局、電車は学生さん+αしか乗らない乗り物になってしまうんだろうなと思います。
だからこそ、地方の第三セクターでは、学生さんに加えて、少しでも収入を得ようと、観光列車を走らせて、グッズを作って販売したり、フォトスポットを設けたり、鉄道オタクの人が好きそうな施策をやるんだろうなと、実感。
インフラである鉄道を存続させるための苦肉の策が観光客の誘致。
やはり、その意味でも観光インバウンドは重要だなと実感します。