AI採用ツールは倫理的で効率的か? その長所と短所を考える
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コンパクトな良記事。2ページ目の具体的な問題点の解説に加えて、3ページ目のニューヨーク市の事例を元にした監査や通知といった仕組みづくりの解説が特に良い。
この手のAI活用の問題点についてはデータ不足が云々といった技術論や、データ中のバイアスは既に社会に存在するものだからといった曖昧な善悪論に議論が止まりがちです。
他方でこのNY市の事例はAIやデータ云々以前に雇用において性別や人種などの属性に基づいた不平等な扱いは認めないという社会のポリシーや法的枠組が既にあって、その上でAI採用ツールという新しい技術にも同様のポリシーを担保する運用を規制として定めたものです。
こうした社会のポリシーや制度という文脈の中でデータやAIの活用のあり方について論じられることが、日本ではまだまだ弱いのかなと思います。「責任あるAI」(responsible AI)なども提唱されはじめた当初から技術分野に止まらず組織や社会も巻き込んだ分野横断的な取り組みとして定義されていました。履歴書というよりも職務経歴やスキルも含めてのスクリーニングであれば効果的だと思う。
ただ、日本の履歴書の情報だけでスクリーニングするのであれば、学歴か年齢、性別などの差別につながるのかなと感じた。
日本ではそのまま導入するのは難しく、カスタマイズすれば効果的になりそう。