ロシア産コーラ「チェルノゴロフカ」に商機、米同業撤退で
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実は世界を見渡すと、輸入規制を緩和して世界から様々なものが流入してくる状況よりも、保護貿易を行って輸入規制をしている状況の方がイノベーションが生じやすい。
例えばイギリス。
インドからの安価な綿製品の流入で羊毛製品産業が壊滅しそうになると、途端に保護貿易を実施。
国民の旺盛な綿製品への需要に応えるべく、企業は莫大な投資を行う事で綿製品に関する生産性を飛躍的に向上させた。このイノベーションこそが「産業革命」である。
例えばアメリカ。
広大なアメリカの台地を行き来するための運送技術について、ヨーロッパの技術ではなく、自国技術を発展させる事で、鉄道、自動車、航空産業が発展。
その結果としてイギリスに代わる世界の覇権国家にまで成長した。
例えば中国。
ICT産業において、GoogleやFacebookといったGAFAをブロックする等、自国内の独自技術の発展に注力した。その結果、世界の軍事はハイブリッド戦へと向かう事になり、アメリカ覇権に挑戦するまでに発展した。
しばしば経済学では「比較優位」という殆ど非現実な仮説を基にして「自由貿易を進める方が発展するのだ」という論拠を導き出すが、歴史を振り返ればそれが誤りである事が判る。
むしろ自由貿易を程制限し、ある程度の保護貿易に徹した国家こそが覇権を得れる程に大きく発展する事がわかる。
コーラに限らず、国民の旺盛な需要に応えるべく大胆に投資を行い、独自技術を発展させる方向に進むのであれば、イノベーションが多く生じて国家が発展する方向に大きく寄与するだろうと思う。
この記事の場合、コーラの味のイノベーションという話ではなく、清涼飲料水の製造、運搬、販売技術という観点で見るべきだ。