【ホンダ】がベンチャー育成に注力 電動三輪車市場に参入
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数年前から「モビリティ」という言葉が使われるようになり、
これまでは「自動車」「自転車」といったプロダクトを単位とした発展をしてきたところから、「そもそも移動手段って、、」という根本的な問いに立ち返り、自動車や自転車以外の移動手段を模索する流れが見られます。
東京都で実証実験が行われているLUUPを筆頭とし、電動キックボードのようなものは短距離移動を自転車から代替することができるのでは、という仮説が検証されている途中で、本記事のホンダによる自動三輪車もその流れを汲んでいるように感じます。
モノの良し悪しは置いておいて、こういった社内起業制度から読み取れる企業のメッセージや意図には、企業ごとの思想が反映されておりオモシロイと思います。
例えば記事にあるホンダの例では、下記が特徴です。
・社内起業制度は全社員対象
・起業時は別会社を登記する(と読み取れる)
・別会社へのホンダからの出資比率は20%以内
・起業者はホンダを休職している扱いとし、その間給与なし
僕の前職のリクルートでも社内で新規ビジネスコンテストはありましたが、
まずはアイデアをコンテスト形式で品評、良いものは会社から少し投資して事業化実験、うまくいきそうなら追加投資、というような流れで、起案した従業員は基本的に本業を社内に持ちつつ、事業フェーズが進むにつれて本業/起業の割合のうち起業部分が上がっていく、、、
うまくいきそうでもいきなり別会社を作るのではなく、あくまでリクルート内の新規事業として運営する、というものでした(僕が正しく理解しているかはわかりませんし、当時の記憶をさかのぼっているので正確さは不明ですが)。
その点、ホンダの場合はおそらく別会社設立を前提としており、チャレンジしている間の給与はなし、という点からも、リクルートと比較するとかなり厳しい条件なように思います。
記事内にもあるように、創業者時代からのチャレンジ精神を大事にしているように感じられます。創業にともなうリスクは従業員に偏っているような気もしますが、それも含めて「挑戦とはリスクを伴うものなのだ」という考えが読み取れます。逆にホンダは相対的にリスクをとっていないのは気になりますが、そこは大企業ならではなのかな、という気もします。
勝手な憶測ですが、そういうことに思いを巡らせてみるのも楽しいと思いました。