トヨタが「新車の紙カタログ」廃止へ 「スマートカタログ」に置き換え2023年3月目処に
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トヨタは系列販売店向けの業務システムである「ai21(アイ21)」を定期的にアップデートしています。
紙のカタログ廃止もこの一環です。紙カタログの購入はディーラー側のコストなので、一見するとディーラーにとってはコスト削減に繋がります。
法人統合、拠点集約、紙カタログ廃止と、売る側の都合でコストを減らしていますが、ユーザー側に対するサービス低下をどのように補っていくのかが見えませんね。車両代も年々上がってるし。
せめて浮いたコストを社員の給料上げ、ハラスメント抑止に使ってくれれば良いのですが。まあ時代の趨勢。
ネットが普及してからはお客さんがウェブサイトで勉強してくるから店頭商談の時間が大幅に短縮してるはずです。
ボディカラーとか内装の組み合わせとかオプション装着時のイメージとか、デジタルの方がよく分かる。
お客さんの中には「記念にカタログがほしい」という方は確かにいるでしょうが、極めて少数派でしょう。売るためのツールとしてのカタログはコストという点から見ても無駄が多いので、デジタル化に移行するのは当然だと思います。が、だからって紙のツールに意味がないかということにはならない。
売るためのツールではなく、買って使い続けていることへの満足感、及び次も支持してくれるためのブランドや企業ロイヤルティを高めるためのツールとしての使い方もある。買ってくれた顧客に対するツールとして、そのブランドの車の歴史などもふまえた冊子などを進呈するという方法もあるし、そもそも無償配布ではなくコンテンツとして堂々と値段をつけて広く一般に販売するという方向もある。愛車といったり、自分の車に名前をつけ擬人化するなどの思い入れのある客もいる。モノではなく物語に顧客を巻き込んでいく発想。車など高い買い物だけではなく酒などの嗜好品にも通用する。
効率性とかコストだけではない、一見無駄かもしけないけど、ぬくもりのある施策を忘れてはいけないと思う。