農薬にイノベーション!医薬の”構造解析”を応用
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農薬→危険、怖い
という感情論がすごく、とくに最近の須藤元気議員など有名人で食農に関心がある方ほど、不安を煽る発言が散見されて、勘弁してほしいなと思っています。
私たち日本人が生まれてこの方食べてきた食品のほぼ100%が農薬を使用しており、
その結果、日本人は人類史上かつてない高齢化、乳幼児死亡率の低減を実現させています。
シンプルに考えれば農薬のおかげです。
完全有機農業だった江戸時代は将軍の平均年齢ですら50歳ですからね。
ということ前提で、人の不安感を払拭するために
より詳細なエビデンスを求める人の欲はすごいなと思います。
研究としては生命の謎に迫る大事なことと思いますが。創薬型農業スタートアップという珍しいスタートアップ、アグロデザイン・スタジオ社。植物だけが有するタンパク質の構造解析を行うことで安全性を担保しながらも薬剤耐性(数年使っていると効果がなくなってくる)がない農薬を開発できるそう。おもしろい。これまでにインキュベイトファンド、リアルテックファンドなどから資金調達しています。
アグロデザイン・スタジオ:https://www.agrodesign.co.jp/
似たようなジャンルだと、理研出身者が開発する植物活性剤のアクプランタ社
【実録】気候変動に挑戦する「ある植物科学者」の夢
https://newspicks.com/news/6988146タンパク質の構造解析をやりたいのであれば、まずは、受託合成の会社に頼むのも手ですね。
創晶さんとか、プロテインウェーブさんとか、コンフォーカルサイエンスさんとか丸和栄養食品(社名にビックリしますが、構造解析部門があります)さんとかありますね。
私や私の知り合いは一緒に仕事をしたことがあるので、評判は聞けるかなと思います。
タンパク質構造解析では、タンパク質の結晶化がボトルネックになるので結晶化したい対象での経験があるかどうかが重要ではないかと思います。
最近は、結晶化を必要としないクライオ電子顕微鏡による構造解析が増えてきています。分子量が大きい場合の方が有利で逆に小さい場合は、難しいかもしれませんが結晶化が難しいタンパク質にはよいと思います。
東大の濡木先生が社外取締役をしているキュライオさんに頼めば、クライオ電顕による3次元構造解析をやってくれます。(キュライオさんには、私と以前、論文で共著になっている方がメンバーにいて、少し驚いています)
https://curreio.com/
話題のAlphaFold2がどれぐらい役に立ちそうかは、まだ、私は試せていません。今度の5月26日CBI学会講演会のテーマになっているので、感触がわかるのではないかと期待しています。
https://cbi-society.org/home/documents/seminar/2021to24/20220526.html