【ロックダウン】上海で役に立ったEC、役に立たなかったEC
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今日の発表(前日なので4/27分)で、4/4以来24日ぶりに新規感染者が1万人を切りました。
発表内容は、確診病例(発症者)1292名(うち858名は前日以前に無症状でカウント済*を含む点に注意)+無症状感染者9330名-858名*=9764名が純増です。このうち、確診病例432名+無症状感染者9140名=9572名は隔離監視中だったと上海市の報道には記載されています。
この記事にも触れられていますが、日本のマスコミ報道で中国の動態的ゼロコロナ政策が正しく伝わっていないようです。
陽性者は、基本的に隔離施設(写真にあった野戦病院のようなところ)に移送され、陰性だった濃厚接触者は、個室のホテルなどに隔離されています。この二つの隔離をもって、市中から隔離監視中という扱いになります。
この前提を踏まえて先ほどの数をみると、当日の新規感染者は9764名、そのうち隔離監視中の中から陽性になった人は9572名、つまり管理されていないエリアで発生した新規感染者は192名(2.0%)ということになります。私は、知人の医師との間の議論では「ノラ(野良)感染」と呼んでいますがノラ感染をゼロにすることが動態的ゼロコロナの分かりやすい解釈だと考えています。
3月からずっとモニターしていますが、ノラ比率が最大だったのは3/9で人数こそまだ少ない時期でしたが陽性者80名のうち67名は管理区域外でノラ比率(83.8%)。そして、ノラ比率が最低を記録したのは4/22で218名(1.0%)、ノラ数が一番少なくなったのは一昨日4/26で171名(1.4%)です。
今後は、ロックダウン中の上海市内をエリアごとに段階的に開放していき、レッドゾーンとグリーンゾーンとを切り分けることで経済活動を再開させることを狙っていると考えられます。
残りのノラをゼロにするのは相当に大変なことですが、数字をしっかりと理解する必要があると思います。
注目のコメント
1カ月以上にわたり、厳格なロックダウンが続いている上海。どのような課題と解決策があるのでしょうか。
かつて2020年のコロナ流行でロックダウンとなった武漢を支えたのがコミュニティ共同購入でしたが、上海も同じ道を選んだようです。
その強みはどこにあるのか?そして課題はどこにあるのか?ぜひご一読ください。今、上海は長引くロックダウンでとても疲弊していますね。
住宅区によってバラツキもありますが、必需品の買い物は団体購入が中心。もともと拼多多などでの共同購入文化も広がって来ており、抵抗がある購入方法ではありませんし、日本で言えば生協のようなモデル。
日本でもカウシェというビジネスが加速しており、ソーシャルネットワークを活用した団体購入モデルはまだまだ広がるでしょう。
一日でも早くロックダウンの解消とゼロコロナ政策の撤廃を心待ちにしています!今回の上海ロックダウンについては、めちゃくちゃな措置なのではないかと思います。同じことを北京でやったら国が終わる。
他の地域から物資を運びこもうにも、トラックを運転して来た運転手が上海域内に入るので、それから一週間以上隔離されてしまう。
捕捉力がしっかりしているのだから、せめて物流だけでも正常に動かして欲しい。防護服を支給して、人と接する時には着用させるとか(顧客→作業員の感染は抑えられないが、作業員→顧客の感染は抑えられる)。
現状では、小区の管理人がどのくらいしっかりしているのかによって生活水準が決まる、「管理人ガチャ」状態。運が悪ければ飢える。
21世紀の上海で、こんなサバイバルを強いられるとは、住民たちは誰も予期していなかったでしょう。