富士通、リコーにスキャナー事業売却 800億円規模
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色々な会社のオペレーションを見るに、まだまだ紙はたくさん残っており、この点が急激に変化するとは考えにくい。当局が紙とデジタルの両面使いのフローになっており、デジタルに寄せられないという悲しい現状もある。最終的にはデジタル、当面は併存維持という判断で投資したのだろう。
富士通はRidgelinezがアビーム位まで発展できるかどうか?が成長ドライバーのカギを握る。元々実装開発テスト運用保守は分厚い組織があるだけに、上流が戦えるようになると底堅いビジネスに至る。長年の付き合いに紐づく料金設計を看板変えて刷新、という良くある打ち手ではあるのだが。
リコーはモノづくり回帰が続くであろう。スキャナーはスキャン、画像処理などの要素技術が組み合わさっており、今はそんなに強くないが外観検査などに応用可能、HWの絡むDX化において力を発揮する可能性はある。あらゆる検査は自動化に向かう、これも商売の潮流の1つだ。
注目のコメント
リコーの時価総額は、自社株除きで約5000億円(株主資本は約9000億円、営業CFは1000億円前後)。そこから考えると結構大きい買収。
富士通は、時価総額見たら3.7兆円くらいまで伸びていて少しビックリ。
<追記>というか、PFUって、HHKBの製造元か!スキャナーよりそちらで認識していた…
https://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/
ちなみにリアルフォースは、東プレというメーカーだが、主な生産物は自動車のプレス部品とかトラックの温度制御装置。
https://www.topre.co.jp/
<追記終>今回富士通が売却するのはPFU。1960年にウノケ電子工業として設立され、1987年にPFUに社名変更した。Panasonic+FACOM(富士通)+USAC(内田洋行)をとって社名がPFUとなっているように3社と技術、販売提携をしながら拡大してきて、2010年に富士通が完全子会社化した。
https://www.pfu.fujitsu.com/news/2010/new100129.html
完全子会社化と言っても78.59%保有している状況で内田洋行と株式交換しているので800億円での売却がどうなのかは判断しづらい。
ちなみに買収時に挙げていた目的としては①イメージスキャナ事業のグローバル展開強化②PFUがマルチベンダーサービス・仮想化に集中してグループ全体の競争力強化③連携ビジネスの拡大
当時と現在のPFUの業績
2009年3月期の売上高は1012億円、営業利益32億円、純利益14億円
2021年3月期の売上高は1345億円、営業利益45億円、純利益39億円
2015年4月期までは右肩上がりに伸びていたが、以降はやや苦戦していたように見える。詳しい方いらっしゃったら教えて欲しいです。
SPEEDA 企業ページ参考
https://www.ub-speeda.com/company/companyinformation/cid/SPD1SLB2JDEUUK4K?18作成文書を印刷せず、直接pdfに変換し送るようになって久しい。引き受けたリコーも楽観はできないでしょう。
PFUはあまり聞いたことがなくても、アイ・オー・データ機器をご存知の方は多いと思います。後者はPC時代を予見した細野氏が企業し、氏のスタートはPFU(当時ウノケ電子工業)でした。アイ・オー・データ機器の非上場化が迫ったこのタイミングで富士通がPFUを手放すとは、市場環境の急激な変化を思わずにいられません。