「トー横」宿泊施設に立ち入り調査 保健所、犯罪温床の実態把握へ 警察官も同行
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かつてコマ劇前と呼ばれた場所に、「トー横キッズ」と呼ばれる数百人の少年少女が出入りするようになったのは、2018年くらいからのことです。
最初は、一緒に宿題をしたり、ゴミ拾いをしたり、彼らのために炊き出しをする大人などもいました。
行政とも協力して、炊き出しや自警団的なことをする、「歌舞伎町卍会」を名乗る集団などもいました。
しかし、場所が場所だけに、悪い大人が近づいてきました。TikTokで自分のダンス動画の再生数が多いことを売り物にする男が「トー横の王」を名乗り、女子中学生らを薬物漬けにして、売買春を斡旋するようになりました。
「歌舞伎町卍会」の関係者も何者かに殺されました。
複数の逮捕者が出ましたが、それで何か解決した、ということでもないでしょう。
学校が無理で、家にも居場所がない、となると、こういうところに居場所と仲間を求める、ということはどうしても起きるでしょう。行政や教育委員会に介入されたら逃げるでしょう。
少年少女が歌舞伎町アパホテルから飛び降りる心中事件も複数起きています。ここが彼らにとっては、最後の行き場なので、もう他に選択肢が無いのでしょう。
世界は広いのだから、日本にこだわらずに、世界のどこででも生きていけばいいじゃないかとも思いますが、たぶん、そういうことではないのでしょう。
たぶん、救いがあるとしたら、個人と個人の関係からでしょう。
歌舞伎町ビル殺人事件 「トー横キッズ」とトラブルか? 40代被害者は“平和テロリスト集団”のホームレス
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/11282040/
「トー横の王」逮捕 女子中学生とわいせつな行為
https://www.sankei.com/article/20220128-WT2AEODXSZJ5JH6ZPW5VKTZUPI/確かに、未成年の犯罪に繋がることは徹底的に潰すべきで、何故なら犯罪でお金が稼げるということがわかってしまうと通常の労働手段に戻ってこれなくなる可能性が高い(犯罪や違法な売春により、一瞬で大金が稼げる)からです。
こういうことを経験してしまうと、法治国家でお金を生み出すことができなくなり、結局非合法な社会でしか生きられなくなってしまう可能性が高い。
しかし、根本的な問題は「『トー横キッズ』は最初から好き好んでそこにいるわけではなく、家や行政の施設等に居場所がなく、トー横には自分と似たような境遇でお互いを理解し合えている(と感じられる)仲間がいて居心地も良く、何なら法に触れるけど大金稼げる手段を提供してくれる悪い大人がおり、赤信号みんなで渡れば怖くない的な感覚で生きている」、というスラム化のような問題があるはず。
そのため、トー横の若者をその場から散らしても、今度は池袋や渋谷に流れてきて同じようなスラムが建設されるだけだと思ます。
では、どうすべきか。
偉そうに書いといて、私もアイディア出てません…。
ただ、ある意味トー横とは、戦後間も無くからあったドヤ街という日本のスラムシステムが、「行く場所がない人が最終的に辿り着き、そこに行けば誰でも仕事はある」という、ある意味受け皿的な環境だったことと似ており、かつ現代の環境に適合して独自進化したような現代版版ドヤ街の側面が大きいように思います。
そう考えると、こういう場所自体は「居場所」として残しつつも、合法的にも労基的にもOKな方法で労働手段と求める人には教育を渡していくことで、未成年犯罪自体を抑止する必要があるのではないだろうか。
もちろん犯罪は防ぐべきだが、彼らの心の居場所まで奪わない方法を考えていきたい。