【佐宗邦威】あなたの創造性が「ブレイク」する瞬間はここだ
NewsPicks編集部
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「模倣と創造」の著者の佐宗邦威です。心理学の研究だと13歳は「創造性のスランプ」が来るタイミングだと言われています。子供が受験という他者の物差しに絡め取られる社会だからこそ、自我を持った人が創造を学ぶためのエッセンスを学んで欲しいなと思っています。
子どもたちが言葉を覚えるのは、模倣からです。何百回、何千回も真似てマネて、はじめて話せるようになる。その後、TPOに合わせた言葉、その人らしい言葉を紡げるようになります。
時に子どもたちの言葉に新鮮さを覚えるのは、他者を意識せず、覚えた言葉を必死につないでいるからでしょう。成長の過程で、みんな創造している。その芽をつまず、伸ばしてあげる環境が大切ですね。非常にわかりやすく、要点を抑えた説明だと思います。一方で、クリエイティビティの意味領域をかなり絞った上での説明になっていることは留意するべきかもしれません。アーティストとしても事業者としてもクリエイティビティは不可欠なのですが、僕の知る限りその発露はまだ見ぬ面白そうなものを型にとらわれず柔軟に発想すること「だけ」ではありません。徹底的に型に収まりにいく方法もあれば、想定されるアナロジーから逆算して欠けているピースを埋めるような発想もあります。それぞれに必要となる才能と努力の形が異なるため、個人的には多様なクリエイティビティの持ち主に囲まれてそれらを比較できる藝大という環境に身を置けたのは幸運だなと思います。