【完全解説】円安について本当に知っておきたいこと
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注目のコメント
かつて『黒田総裁とは、何だったのか』という記事を書いたとき、結論を出すには時期尚早だというコメントが溢れたのを思い出します。しかし当時から結論は出ていたことであり、今になって手のひらを返したかのような伝統メディアとは違い、NewsPicksは当時からポピュリズムに陥ることなく一貫して報じてきたと自負しています。
https://newspicks.com/news/1792545
日本人は、異次元緩和というルビコン川を渡る選択をしたことを忘れてはなりません。円安が最終局面を迎える今、NewsPicksがお届けするのは為替の特集ではありません。いまさら「良い円安」「悪い円安」などという、昭和な論点をとりあげるつもりもありません。
日本の現状を正しく眺めることなくして、円が再び輝きを取り戻す、すなわち日本が輝きを取り戻すことはないでしょう。
NewsPicksが総力でこれまで伝えてきたことが、ぎゅっと凝縮されたテーマでもあります。だからこそ、できる限り明るい未来のヒントを探りながら、伝えていきたいと思います。一週間、お付き合いください。50年前に同じ水準となった実質実効為替レートを名目実効為替レートとインフレ率格差に分けてみると、名目実効レートは3倍円高になっているのに、インフレ率格差が7割下がっていることで50年前の水準に戻っていることになります。
つまり、主因は円安が進んでいることではなく、海外に比べてインフレ率が低いからです。
なので、これを解決するにはコロナショック後の米国並みに金融・財政政策をふかす一方で、食料・エネルギーの国内自給率を高めて海外並みのディマンドプルインフレを実現するしかないでしょう。論点5、日本人が選択したこと、というのは正鵠を射ています。2013年当時、リフレに非ずんば人にあらずと言った空気は今も鮮明に覚えています。
とりあえず今の相場が構造的かどうかは歴史を振り返るしかありませんが、資源純輸入国の日本にとって構造変化を疑ったうえで為政者の方々には一手打ってもらいたいと考えます。まずはエネルギー政策を見つめ直して欲しいと思いますし、それは市場からも一定の評価を受ける印象を持ちますが、今の政権には難しそうです。なお、円安とエネルギー政策については本日、以下のコラムを配信させて頂いております。宜しければご査収下さいませ。
「130円突破も間近」劇的な円安を修正する“妙手”はある。キーワードは「原発」ただし国民的議論が不可避
https://newspicks.com/news/6986530?ref=pickstream_2460408&displayOrder=0&firstLoad=true&direction=BACKWARD&loadedAt=1650838236