ドガ作品、「ウクライナの踊り子」へ改名 英美術館
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ウクライナ国旗は20世紀の後半(1991年)に制定されていて、作品の制作年代(19世紀末)とは時代が合わないな、と思って調べたら、ウクライナの人々が、「空の青と大地の金色に輝く小麦」を表すこの旗を用いたのには、ずっと昔からのことで、それは彼らのアイデンティティそのものであることがわかりました。旗の色は中世のルーシ王国の国章からとった歴史あるもので、反ソ・反共の組織であるウクライナ蜂起軍の軍旗としても用いられていたものを91年に今の国旗としてウクライナ憲法で制定したということのようです。青と黄色のリボンはウクライナの誇りであり象徴だったのですね。ドガの絵がきっかけで、よい勉強の機会をいただきました。
ドガの『ロシアの踊り手たち』って、パステル画3点の連作なんですよね。他の2点はニューヨークとヒューストンにあります。
ドガが亡くなるまで私蔵していた習作のようなもので、ドガの死後、遺族によってオークションにかけられ、『ロシアの踊り手たち』というタイトルがつけられました。ドガ自身がつけたタイトルはありません。
ドガ晩年の1890年代の作品で、当時、パリではディアギレフのロシア・バレエ団が大流行していました。ドガのつもりでは、ロシア・バレエ団の踊りをモデルにして描いたのでしょう。
当時はディアギレフを含め、ロシアの舞踏かウクライナの舞踏か、気にかけているロシア人はいなかったでしょう。ドガも、そういう区別は意識していなかったでしょう。