正しく伐って資源を生かす、伝統的林業を現代に。四国の右下木の会社の挑戦
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以前、実家の家業を一時的に手伝ったときに、自治体の林業担当の方や森林組合の方にお話を聞いて回ったことがあり、家業で管理している山林を見るために山林に分け入ったことがあります。
ここで書かれていることはそのとおりで、戦後に植林された立派な大木が育っている一方で「人間と一緒で木々も歳をとりすぎるとCO2吸収力や保水能力が下がっていくんです」「ある程度で伐採し、若い木を植林していかないといけない」といった話でした。
自治体もある程度予算は持っていて伐採を含む山林管理には各種補助をしています。しかし、そもそも山林所有者が相続などで分散したうえに山林に関心を持っている人が減っており、コストをかけて間伐などの管理をやろうとしないという問題があるそうです。最近は外部環境変化で材木の価格も大きく上がっていますから、伐採を行って採算が合う状況になっているようにも思いますが、そもそも関心をもっていない(自分が山林を持っている意識さえ希薄)人は、それでも面倒がってやらないでしょうね。
それに加え、森林組合くらいしか山林管理の現場をやれる人がおらず、仮に多くの山林所有者が伐採と植林を望んでも、実行するのは相当な時間がかかりそうです。
こうしてみると、地球環境の観点で見ても非常にまずい状況であるのは間違いないのですが、諸課題が絡み合っていてなかなか円滑に解決に向かわないという現実があります。
個人的には、SDGsやESGを前面にうたった企業やファンドの(少なくとも)一部は本気ではなく単に表面を取り繕っただけのように見えています。
こうした取り組みに本気になって動けば、堂々と「当社はESGに取り組んでます」と言えると思うのですけど、どうでしょう?四国の右下木の会社を設立された吉田基晴さんによるインタビュー。
都市で暮らす人が増えている中、木材資源を現代のビジネスに生かすことで、環境保全にもつながるとのこと。
【学び】日本人なら知っておきたい、木材の歴史・森林のすべてーNewsPicks編集部(2020/1/22)
https://newspicks.com/news/4554516第一次産業の中でも林業はなかなか●●techというようなイノベーションが目立って起きていない。
農業漁業は食に通ずるので身近に感じるが、林業は住設関連が多く身近なのに感じにくいからだろうか?
ただ日本の今後の産業再生を考えると森林の多い日本は資源をどう活かすべきかという論点にたどり着くもののなかなかビジョンが見えてこない。ここにメスを入れるのはとても興味深い。