ベンチャー投資のカギは「キャピタル・フォーメーション」にあり
コメント
注目のコメント
キャピタル・フォーメーションを日本の大学や企業でお話しするときに、「『キャピタル』と聞くとなんと思い浮かべますか?」と聞くと、「お金」という回答が返ってくるのが大半です。イノベーションにおけるキャピタルはインタビューで語られているように、企業経営に関わる上で必要な様々な要素であり、それらをどう結びつけるか?というのが「キャピタル・フォーメーション」の肝です。
日本のイノベーションプロジェクトや個人のキャリア設計にも有効な考え方で、早稲田大学とも協力し、日本にも体系的な考え方などをお伝えしていきたいです。Sozo Venturesのフィル氏はVC教育機関「カウフマン・フェローズ」でCEOを務めている際、Capital Formationという概念を教える必要性を感じたそうです。以下URLはKauffman FellowsのCapital Formationについて書かれているページ
https://www.kauffmanfellows.org/journal_posts/kauffman-fellows-on-the-science-of-capital-formationベンチャーだけでなく、高成長を実現し組織構造を変えていくあらゆる組織において、最適な資金、人的リソース、ネットワークも含めたあらゆるリソース配分の最適をはかり、インセンティブを一致させていく必要があるという考え方です。この考えは、VCとして投資する際に、1回限りの取引ではなく、継続的なシェアホルダーの視点で物事を考える必要があるという考えの基礎になる考えで、その考えで今のVC投資の基本的な仕組みの多くができています。
是非皆さんに理解いただきたい考え方の基礎です。