【超図解】韓国ドラマは、最強の「ビジネス」だ
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スタジオドラゴンのロゴがオープニングで流れた瞬間に絶対面白い作品であることを確信するくらい、スタジオドラゴンの作るドラマは成功率が高い。
なぜ韓国ドラマが、スタジオドラゴンの作る作品が面白いのか。その理由は個人的に3つあると考える。
①1話目から続きが気になって仕方がなくなる、絶妙なテンポで繰り広げられる物語構成、脚本であること
②カメラワーク、映像、演出が綺麗であること
③物語の結末を暗示するような、考察材料がたくさんあること
ここ最近で一番ネット上で盛り上がり、考察合戦が繰り広げられていたスタジオドラゴン制作ドラマ「二十一、二十五」も上記3つ全て当てはまる。
面白い脚本を書く人が正当な価格で雇われ、いい作品を生み、演技力の高い俳優陣、制作チームを巻き込めるというエコシステムが確立されているのが、スタジオドラゴン(含め韓国ドラマ産業全体)であると感じる。
また、韓国の地上波の規制は日本よりもはるかに厳しいため、ケーブルテレビやネットフリックスに目をつけ、自由に作品を作るという点も面白いドラマがコンスタントに生まれる要素だと感じる。
注目のコメント
「長期目線での投資」「自由に挑戦できる環境」「新しい表現に挑戦」の好循環が、日本のドラマには全くと言っていいほど見られない。それを憂いている人もいるでしょうが「安かろう、悪かろう」への流れが止まらない中で、人材の枯渇まで始まっていないかと心配です。韓国ドラマのグローバル化が「パラサイト」のアカデミー賞受賞で加速されたとすれば、日本にもまだまだチャンスは十分にあるはず。アニメもそうですが、安い給料で搾取するのではなく、投資によって拡大再生産するモデルに転換しないと。
イカゲーム、愛の不時着、梨泰院クラスなど、ここ数年で韓国ドラマが話題になることが一気に増えました。日本におけるNetflixのTVトップ10を見ると、そのうち8つが韓国ドラマということもしばしばです。
ほんの数年前まで、韓国ドラマの主な輸出先はアジアでした。しかし、今やグローバルのランキングを見ても、ハリウッド作品に並んで「未成年裁判」「二十五、二十一」「社内お見合い」などの韓国作品がごろごろ。
韓国ドラマは、いかにして世界を席巻するようになったのか。韓ドラ=冬ソナというイメージの方、「恋愛ものばかりなんじゃ」と敬遠している方から、いつも見ているという方まで、ぜひお楽しみいただければ幸いです。韓国ドラマの商業的な成功の大きさは、凄まじいものがあります。私は、さらに副次的な効果がより大きいのではないかと考えています。
米国は戦後、「貿易は映画に続く」という方針で、映画産業に力を入れて米国文化への憧れを醸成し、結果的に車や家電製品を世界中に売りました。
神戸に来たサッカー界のレジェンドのイニエスタ選手は、翼君がいたから日本に来たと発言をしていました。日本の漫画やアニメは、同様に多くの人を日本や日本文化へと誘っています。
魅力の高いコンテンツは、国の力そのものを高める効果があると認識をしています。