政府 4回目のワクチン接種 5月開始目指す方向で検討
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日本よりも数ヶ月早く3回目接種が始まった米国でも、4回目の接種は慎重になっています。いち早く4回目の接種が開始になったイスラエルの報告では、3回目の接種から4ヶ月以降に追加で4回目のワクチンを接種した場合でも、大きな効果の差が認められなかったことから、積極的に接種を進めていくメリットが乏しいことも一因になっています。4回目以降のワクチンは、「どれぐらい間隔をあけて」「誰に」接種するかを慎重に検討していく必要がでてくるでしょう。
本日(3月24日)10時から開催されている厚生科学審議会で、4回目接種についての議論が開始されています。
私は、新型コロナワクチンの4回目接種については、リスクの高い方(高齢者・基礎疾患のある方等)や、必要性の極めて高い方(医療従事者・介護従事者等)を対象にして推奨するといったことにして、そろそろ、メリハリをつけていく時期だと思います。
英国、フランス、ドイツ、イスラエルは、高齢者などハイリスク者に4回目接種を推奨する方針で、すでに接種を開始しています。アメリカ、カナダは未定です。
4回目接種の有効性・安全性については、現時点で科学的知見は限られています。(イスラエルの査読前論文くらい)
新型コロナに限らず、どんな疾病についてもそうですが、例えば、ワクチン接種についてであれば、「推奨対象や公費の出し方をどうするのか」といった点について、どこかのタイミングで、きちんと整理をし、線引きをしていく必要があります。
それが、行政や政治が「必要な政策判断を行う」ということです。「5月開始を目指す」と言っても、まだ4回目接種の最適なタイミング、どのようなワクチンを使用すべきかなどについてまだよく分かっていないため、何とも言いようがありません。
現時点では、科学的な知見の蓄積を待つほかありません。