SNSのわずか140字が戦場を変えた、ロシア軍の嘘を暴いた市民とは
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ベトナム戦争の1960年代、カメラを持っているような庶民は、ベトナムにはいませんでした。20世紀のこの頃までは、「戦場カメラマン」という職業が成り立っていて、彼らが戦争を視覚的に世界に伝えました。
1990年代になるとソニーのハンディカムなどが登場し、素人が日常的に動画を撮ることができるようになりました。チェチェン戦争などは、現地の市民によって、片手持ちのビデオカメラで伝えられました。
2000年を過ぎるとインターネットの時代になりました。しばらくするとスマートフォンが普及し、戦争も、スマホで撮ってソーシャル・メディアで即座に拡散するようになりました。
50年前ならできた秘匿作戦は、多くの場合、できなくなりました。たとえば、天安門事件なども、当時の中国でスマートフォンが普及していれば、世界的な衝撃はかなり違っていたでしょう。
一方、インターネットは、この記事でいう「トロール工場」も登場させました。政府自ら手がけているところもありますが、アルバニアなどの世界の何か所かにあるフェイク・ニュース製造工場に外注して、大量の投稿でタイムラインや検索サイトを埋めまくることもできるようになりました。悪貨が良貨を駆逐してしまいます。
イタチこっごのようですが、戦争をめぐる情報戦は、参加者も増え、量も技術も増えながら、どんどん新しいかたちに変わってきています。『140字の戦争 SNSが戦場を変えた』という本の紹介記事。ある出来事をどう切り取るか、どう表現するかで世界の見え方が変わるが、これまでのマスメディアを通じた切り取り方ではない方法が世界の認知の仕方を変えたということなのだろう。
これが過去に起きた世界大戦時との大きな違いなのかと思ってます。個人の力がテクノロジーの活用で大きなうねりとなって、巨大な権力を超える可能性がある。もちろん悪用する輩もあとを立ちません。
だとしてもその技術が正しく使われてることで、(難しいのかもしれませんが)正しい情報を得て、ロシア国内から今回の事態が浄化されることによる決着を願って止みません。
世界が良い方向に進んでくれますように・・・