“ロシア軍 キエフ中心部まで約15キロに” 米 国防総省高官
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アメリカ国防総省によれば、キエフの北西ではロシア軍は24時間で5キロ前進し、中心部までは15キロの地点に到達したとのこと。
60キロ以上になった増援と補給部隊の渋滞はほぼ解消されたようですが、補給自体が改善されたとも言い難く、本格的な攻勢にはもう少し時間を要する思われます。
またキエフ北方のドニエプル東岸のロシア軍もチェルニーヒウを包囲しているものの抵抗が強く、それ以上は進めていません。
最も憂慮されるのが北東からのロシア軍で、スムィでウクライナ軍を包囲したまま前進を続け、キエフまで40キロまで進み、東からもキエフを包囲する構えを見せています。
これによりキエフ東の部隊も包囲されており、この東側の戦線がどれくらい持ちこたえられるかによって、今後の戦況に大きく影響を与えそうです。
いずれにせよ、緒戦のキエフ強襲に失敗したロシア軍は、市街戦を避けてキエフを包囲した上で、空爆や砲撃によってウクライナ軍の人的消耗を強いる戦略に変更しているようです。
キエフにはまだ100万以上に市民は残っているものと見られ、第二次世界大戦後最大の、そして民間人を巻き込んだ凄惨な都市攻撃になる可能性があります。
注目のコメント
ロシア軍はキエフ包囲のために戦力の集中を続けており、砲爆撃を続けながら、包囲の輪を狭めつつあります。
ウクライナ軍は、最精鋭の部隊で、包囲中のロシア軍への襲撃を繰り返していますが、包囲を解除できるだけの打撃を与えることはできません。
ロシア側は、この戦争を勝利で終えるためにキエフを占領すること、それもできるだけ早く占領することを切望しています。
キエフ市街への無差別な砲爆撃を続けても、ウクライナ政府が降伏することは考えにくいので、ロシア軍としては、どこかで市街戦に突入して、キエフ市とウクライナ政府中枢を制圧することになります。
市街戦への突入は、それほど先延ばしもできないでしょうが、ロシア軍とウクライナ軍双方が、この戦いに向けた準備を進めています。100万人以上の民間人を巻き込んで、この戦争でもこれまでになく凄惨な局面になります。これまで長い車列を作ってキエフ入城を待っていたロシア軍がようやっと動き出したということか。ドローンによる攻撃などで足止めを食っていたのかもしれないが、これでプーチンは強気になるだろうな…。