政府、ワクチン4回目接種検討へ…今夏にも開始を想定
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意味がないという結果が出ているのですが、それでも税金で打ち続けるのですか?
ファイザー社は情報を公開しています
しかも準備しているのではなく余っている
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注目のコメント
このニュースは、(本質は「想定」だけであることを知りながらも)ミスリーディングになることを懸念しています。
4回目がいずれ必要になることは間違いないのでしょうが、3回目接種の推進が遅れたからという理由で4回目を急ぐのは不適切です。
あくまで、4回目接種のタイミングは科学的根拠に従い決定されるべきですが、それが本当に半年後に必要なのか、あるいは1年後や2年後でも良いのかはまだよく分かっていません。
イスラエルからは、3回目から4ヶ月以上経過して4回目を受けた人のデータが報告されていますが、この報告によれば、4回目接種で抗体の顕著な増加が見られているものの、実際の感染予防の追加効果はほとんど見られていません。また、重症化予防につながるT細胞の変化もほとんど見られなかったことが報告されています。
その理由として、このワクチンでは、オミクロンに対する感染予防効果が全くないわけではないものの限定的であること、重症化予防効果は3回までの接種で4ヶ月を過ぎた時点でも高く維持されていることが考えられます。
こういった結果から、3回目接種後6ヶ月で一般の方に使用を広げるのは時期尚早である可能性が高いと推測できます。まずは3回目までを確実に広げることが先決です。
例外は免疫能低下のある方で、こういった方には4回目接種の高い有効性がすでに明らかとなっており、限定的な対象者に早期の4回目接種を検討すること自体は、根拠に基づいた判断になりうると思います。
参考文献: https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2022.02.15.22270948v1.full-textこれまでに分かっていることは以下の通りです。
1 新型コロナウイルスワクチンの効果は減弱する
(1) 発売前の臨床試験の範囲では、1回目接種では不十分。2回目接種で感染防御に必要な抗体量になる。
(2) 発売後にわかったことは、2回目接種後5~6か月で感染防御に必要な抗体量を下回るが、3回目を接種すると感染防御に必要な抗体量が回復する。
(3) 3回目接種後も時間経過により抗体が減少することはおそらく間違いないが、感染防御に必要な抗体量を下回る時期は先行研究がなく正確には不明。(世界で最初に3回目接種を認可した米国での認可日は2021年9月22日であり、データが蓄積されている途中)
2 新型コロナウイルスの免疫は「終生」タイプではない
分かっている範囲では、新型コロナウイルスの免疫タイプはおたふく風邪のように一度免疫が得られると一生維持される「終生免疫」のタイプではなく、インフルエンザ、ポリオ、デング熱などのような「数ヵ月~で免疫が減弱する」タイプであると考えられています。おそらくウイルスの特性によるものなので、この特性と付き合っていく必要があると思われます。
3 強毒化が繰り返される可能性
可能性の範囲ですが、新型コロナウイルスが弱毒性のコロナウイルスの遺伝子変異によって発生したものであることから、今後再強毒化しない保証はないと考えられているはずです。重症化の予防と社会活動の維持のためにワクチン接種が最もコストパフォーマンスが良いと思われるため、各国がワクチン入手に奔走しており、突然入手が必要になってもかなわない事態が想定されます。1接種当たりのワクチン料金のみで先進国向け価格で25ドル程度と想定されています。
以上の理由によって、4回目接種の準備を進めることは必要不可欠な対策であり、当然に準備が必要だと思います。