個性的すぎるパン屋「小麦の奴隷」が成功するワケ
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焼きたてじゃないパンの需要はコンビニが全部持っていってる印象です。正直店で生地を捏ねてるかどうかとかって、ラーメン屋が寸胴でスープ仕込んで自家製麺にこだわるのと同様、味のレベルとはあまり相関はありません。お客さんが手間をありがたがるかどうかの話です。
どちらにせよ、地方は働き手が減る割に高齢化は進むので需要>供給の不等式がより大きくなります。小麦の奴隷がやってることはその社会的な課題の解決です。店内で焼成するベーカリーの場合、オーブンの規模と焼成時間で生産数が決まり、売上もキャップがかかってしまいます。
出店を地方に絞ることで、売上と人件費や賃料等のコストとのバランスが取れるのかもしれないですね。「離島におしゃれなベーカリーがあり、毎日売り切れていると」
北海道も以前から山のど真ん中とか田舎町のさらに中心から離れた畑の中に何故か石窯を構えた本格パン屋が営業している「秘境のパン屋」が多く存在しています。
そして北海道ではドライブがレジャーの主要な位置を占めますから、そうした僻地のパン屋をドライブがてら訪問するのもエンタメとして成立しています。
(個人的にはそうしたパン屋を「補給」と称して食べ繋ぎながらロートバイクで200km近く走破するアホなことをしていましたが・・・)
この記事には書かれてはいませんが、Google Mapのレビューを見る限り大樹町の本店もそうした地域外からのドライブエンタメ需要も多いのではと感じました。
個人的には高級食パンと同様に一過性のブームで終わらないか、本当に地域のパン屋さんとして定着するのか疑問が無いでもありません(「小麦の奴隷」という店名自体があまりサスティナブルで無いような)。
売りは食べ応えが重たそうなカレーパンですが、あまり毎日は食べたくないような(苦笑)。目玉商品だけで店舗数が増えてしまうと地域の外からやってくる「エンタメパン屋」需要は逆に減ってしまうような気がします。
そうなると結局は冷凍生地などを用いた省力化によって地域需要だけで採算が取れるかが基本線で、その上で店毎の特色で地域外からの客をどれだけ呼び込めるかだと思います。
北海道の秘境パン屋でもガチで本格パンを焼いているところは案外長年生き残っているようです。