「転職は裏切り」と考えるザンネンな企業が、知るべき真実
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先日、近況報告に来てくれた元社員の若手によると、彼が転職する挨拶に来た際、私は「おめでとう」と言ったとのこと。本人はビックリしたそうです。
この話を自分の友人たちに話すと、”それは、おめでとうやろ”という反応でした。辞めた若手とは、今でも新たに一緒に仕事をつくれないかと議論しています。
一方、その転職した若手の元上司たちは、”裏切り者”、”ほかに行って通用しないぞ”と言ったそうです。いろいろと言われて、彼は退社→転職の決意を固めたと言っていました。残念な結果でした。
損得勘定で考えても、社外の味方を増やす方が得だと思うのですが。
注目のコメント
私自身、社員の殆どが毎月のように退職していくという生き地獄のようなことを経験した過去があり、この記事は苦々しく読みました。中には「俺だけはずっとついて行くから信じてください!」と力強くいった人もそう言った翌月に退社したりもして、退職する人の幸せを心から願うことの難しさがあるということは、感情としてすごく理解できます。
一方で、全てのことが自分にとっても会社にとっても相手にとっても一番必要なことが起きているだけだと思えるようになってから、偽りなく退職者含めて色々な人の決断を受け入れて応援出来るようになりました。
社員の退職を裏切りと感じてしまう原因の一つが、自分の思い通りに物事(や人)を動かしたいというのがあるかと。経営者やマネージャーが肩の力を抜いて受け入れる心が持てれば、退職者と良い関係が続けられると個人的には思います。(実際に弊社では最近、退職して出戻った人が三人います!)「転職は裏切り」と考える企業に未来はありません。
アルムナイを作って転職者と積極的に連携しようとする動きもあります。世界でも強い企業は人材輩出企業でもあります。
つながりが価値を創出する時代に囲い込みを強要する組織からは、なるべく早く離脱することをお勧めします。「「私」は「私」だけではない他者からの外的な影響を受けながらつくられます」というのは、当たり前のようでいて深い洞察ですね。國分功一郎の説く「中動態」の思想にも通じるところがあるように思います。(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85301)
「うちの会社で、上司の言う通り、とにかく頑張って働けばいいんだ。それでうまく行かなかったらお前のやる気が足りない(→だからヨソに行っても通用しない)」という考え方は意外と根深く、
これを克服するために、「「私」は「私」だけではない他者からの外的な影響を受けながらつくられます」という発想を重視しなければならないと思います。