【徹底解説】中国が本気を出す「デジタル人民元」の正体
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気になってたデジタル人民元すごすぎる。
PayPayのような決済の進化ではなく貨幣の進化がここにきて起きている。
これは日本では最古の和同開珎以来1300年来の進化、世界で言うと2600年来の貨幣の進化だ。
初めはぶつぶつ交換だったところから、保存が可能な石や貝殻の自然貨幣が生まれ、穀物の保存が可能になると商品貨幣になり、近年では鋳造貨幣だった。
そして今、カンボジアが旗を振り2022年ついに中国でデジタル人民元が開始した。
これにより、お金は全てログを終えるようになった。
例えばオレオレ詐欺の怒らない世界になる。詐欺をされたらログを辿ってそれを戻せばいい。
物としての貨幣ではこれはできなかった。
お金の動きはかなりクリアになる。
貨幣の流通に困らなくなる。
日本のような国ではあまり気にならないが、貨幣を流通させる。つまりは持っていくだけでもコストが掛かる。
デジタル貨幣では限界コストがゼロになる。
この貨幣の進化でできるようになることは枚挙にいとまがないだろう。
ただし、お金のログが第三者からでも追えるようになるということは国家からの監視も容易になるということだ。
中国やカンボジアと言った国では、政府に監視されるリスクよりもその利便性がずっと国民にとっては重要になる。これは治安的な部分も大きい。日本人は多く中国人は信用できないという人がいるが、あながち間違いじゃない。中国は今、それを前提とした性悪説的なシステムを築いている。人は悪いことをするのだから、私はそれをしていないということをデジタルに補償してもらうのだ。
しかし、日本のような性善説的で治安の良い国ではその必要性があまりない。今回のコロナ対策でのトレーサビリティや、マイナンバーについて未だに「国に監視される」と言った論調でもそうだが日本は基本的に監視されることを嫌う。日本はメリットよりもなんとなく感じる空気と情緒を尊重する文化だ。
デジタル円の発行に対して、ここがかなりキーになるだろう。
私が生きてる頃に日本にこの進化は訪れるだろうか。
少なくとも人口が1億人を下回ると言われる令和37年までは難しそうだ。
これはカンボジアに対して約40年のビハインドになる。
今、40年前とは1980年台初頭だ。
そんな国が本当に発展途上国と言えるのだろうか。
注目のコメント
中国がデジタル人民元を推進している最大の理由は、偽造通貨の撲滅でしょう。それほど多くの偽札が出回っていました。銀行のATMからでも偽札が出てくるというお粗末な状態。「元」の威信を確立したいという思いは強い。
習近平政府が掲げる「共同富裕」にもデジタル人民元が活躍します。このレポートにあるように、脱税や国外への資金移動を取り締まり、税制を改革して社会保障を強化しようという狙いです。
さらに「一帯一路」政策にも寄与します。デジタル人民元で巨大な中国経済圏を構築しようという目論見。世界の基軸通貨になる、という野望をもっています。そのお披露目の舞台が、北京五輪です。恐るべし。
参考までに
https://www.ncblibrary.com/posts/74859中国で新たな通貨の誕生が近づいています。
北京五輪に合わせて中国は、デジタル人民元のウォレットアプリの試験版をアプリストアで配布。会場付近では、ハード型のウォレットも使えるようになっています。
こうした「通貨のデジタル化」は、日本でのPayPayのような電子マネーによる決済のデジタル化とは全く次元の違うインパクトが見込まれています。
通貨の未来を考えていく上で注目のデジタル人民元を解説します。CBDC導入の課題はあるとは思うのですが、貨幣の歴史から考えると、紙やコインがデジタルに変わるのは違和感ないですね。今もし貨幣を明日から貝殻に変えますと言われたら、持ち運びとか紙幣の方が便利だから、変えないでということになりますよね。なので、紙幣持ち運ぶの面倒だから、全てスマホでということになるのは、自然な成り行きだと思います。以下、引用です。
「麗澤大学・中島氏 CBDCは、「新しいキャッシュレス」ではなく、「新しい通貨の形」だと考えるべきです。
通貨の歴史を考えると、その時々で利用可能な素材を使って貨幣が作られてきました。
石や貝殻といった「自然貨幣」から、穀物や牧畜といった「商品貨幣」になりました。やがて、金属が発見されたことで「鋳造貨幣」の形になって、その後は紙幣を使うようになりました。
いつまでも通貨が紙である必要性はないので、最新のデジタル技術を使って中央銀行が通貨を作るのは歴史の必然です。」