部活は学校でやるべきか?日本に地域総合型スポーツクラブが不可欠な理由
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海外生活者から見ると日本の一般的な学校の体育の授業は素晴らしいと思います。学校であんなに幅広い種目を無料で実践できる機会を与えてくれる国はほとんどないと思います。それは日本の平均的な優等生を求める伝統的な教育方針によるもので、部活の話も結局は個性を伸ばす海外型教育がいいのか、日本式の基礎学力&体力をつけるアベレージ型教育がいいのかという議論になると思います。
ブラジル国内にはFIFAに登録されているプロサッカークラブだけでも656あり、そのうちの大半はサッカーだけではなく水泳やバスケットボール、バレー、テニスなど主要なスポーツをプレーできる地域総合型スポーツクラブです。ほぼ全てのクラブがソシオ制(クラブ会員制)であるため、毎月会費を払っている会員のみがプレーできる、もしくはレッスンを受けることができます。
しかしながら、クラブ会員からの収益だけで運営できている地域総合型スポーツクラブは相当限られており、運営できていたとしても設備が酷かったりと、形としては地域総合型スポーツクラブと言えますが、その現実、特に運営は非常に難しいというのが現状です。
日本の一般的な公立学校レベルの施設が整ったスポーツクラブは稀有でしょう。
そういう意味で、日本の学校の施設自体は素晴らしいと思いますので、例えば統廃合になった日本の学校を地域総合型スポーツクラブとして転用するなど、少しずつでもマルチなタスクを抱えすぎている日本の学校と先生の負担を軽減していくべきだと思います。何でも学校に外注してきたツケの一つです。餅は餅屋。地域型のスポーツクラブは大いに進めるべきです。
活動が学校単位なのは体育系も文化系も大会が学校単位であることが大きいです。子どもが増えた高度成長期は部活の選択肢も限られていたので、校内でも対抗戦ができるくらいにチームが成り立ちましたが、子どもが減って学校の統廃合も進んでいるので、地方公立ほどチーム編成すら厳しい状況もあります。
学校単位の大会で優秀な成績を収めるために、毎日部活で夜まで練習を重ねて、県大会以上なら内申書でもプラスに影響します。子どもたちの活動も楽しみも人質にとられているようにしか捉えられません。現在は働き方改革などによって学校ごとに部活動の活動時間が大きく異なります。週に15時間程度の学校と週に30時間を超える時間を練習に当てている学校など様々です。
コロナ禍での活動に関しても公立と私立などで活動制限もまちまちです。
私も地域総合型スポーツクラブなど学校以外で活動を行える環境が必要だと考えています。
これまでの部活動にも大きな魅力はあったと思います。しかし、社会変化に対応するには積極的に変えていく必要があります。
学校は様々なものを抱えすぎて変わらなければならないにも関わらず身動きが取れなくなっています。
子どもたちは地域で育てるという考えを共有するためにもまずは部活動からアップデートしていきましょう。