「世界一高い薬」売るノバルティス、高まらぬ開発効率
日本経済新聞
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ノバルティスやファイザーなど、現在メガファーマと呼ばれるような製薬会社と、ギリアドのような大当たりした新興バイオ企業、中外製薬のようなシード提供型のバイオ企業をひとつのテーブルで並べて評価するのは意味不明である。それぞれが全く異なるビジネスモデルで動いている企業であり、製薬会社というカテゴリーでくくることに意味はない。
ノバルティス、ファイザーは商社型のメガファーマで、どちらかというと薄利多売なビジネスモデルだと言える。武田薬品はビジネスモデルが近く、実際ノバルティスと武田は開発効率はほとんど同じである。もちろん効率は上げたいところではあるが、それほど高い効率が期待できないビジネスモデルであることも留意すべきではないか。
ギリアドは大当たりしたバイオ企業で、大当たりした企業の開発効率は当然高いが、同じビジネスモデルの会社のほとんどは開発効率がマイナス、つまり売り上げが研究開発費を下回っている、になっていると予想される。ギリアドは例外中の例外。中外製薬はメガファーマ群をお客さんとするビジネスモデルで、自社の基盤技術でシードを生み出しメガファーマにライセンスを売るもの。バイオベンチャーと同じで中外のようなうまくいっている会社なら効率は高いが、うまくいっていない会社も多数あるように思う。