飛騨高山大学(仮称)本校キャンパスを藤本壮介氏が設計、学長候補に宮田裕章氏が就任、2024年4月開校予定
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注目のコメント
地元飛騨に大学が設立されます。
飛騨地域は100km圏内に四年制大学がなく、高校卒業後一斉に域外の大学に進学し、そのあと大多数が帰ってこない…というのが課題の一つでした。
設立に向けてこれから色んなことがあるかと思いますが、こういった民間主導の新しいチャレンジがどのような経緯を経て地域の中に具現化されるのかとても興味を持っています。藤本壮介の設計ということで大いに期待。パースからはキャンパスというよりミュージアムといった趣を感じますね。
開かれたプレイスという点では、日本の現代建築の最高峰の一つともいえるSANAAの金沢21世紀美術館の出立ちを彷彿とさせる。よりダイナミックかつ立体的で動きや変化のある空間を志向しているように感じる。金沢21世紀美術館はその設計プロセスまでもが開かれていた点を含めて、社会的役割を果たす建築の力強さを示したと思うが、今回の飛騨高山大学はどうか。
あと、これだけの大屋根を、軽やかにうねらせて、パースにあるように多くの人数がのっかれるようにするには、構造的に技術ハードルが高いと思う。実現されたらとても革新的なものになるであろうことも含めて、構造設計を誰が担うかも注目。こちらも佐々木睦郎氏など日本最高峰の構造設計事務所が参画されることを望みます。この地域に私立大学、ということに少し驚きました。
飛騨市も隣の高山市も数回ですが、行ったことがあります。有名なことですが、高山市は合併で日本一大きな市となり、高山市だけで面積は東京都とほぼ同じ。飛騨市を加えると東京都の1.4倍くらいになるのですが、人口は高山市が9万弱、飛騨市の2.3万と併せて11万程度です。人口密度の著しく低い地域で、通常は公立大学しか成立せず、ここに私立大学を作るというのはどういうスキームなのか、興味深く思います。もちろん補助金はあったと思いますが。
ちなみに本文に周辺に大学がないことが出てきますが、高山市役所の職員には高卒の方も多く、大変優秀だったことがとても印象に残っています。