【尾原和啓】フェイスブックが「メタバース」に本気になる意味
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注目のコメント
VR技術の向上、リモートワークの増加など社会全体として、メタバースを受け入れる準備が進んでいると認識をしています。
しかし、メタバースが普及した社会が、人類の幸福につながるのかで考えると、むしろ不幸を生産してしまうリスクが高いと考えています。
① 「収益 > 倫理」のプラットフォーマー
メタバースを運営する企業は、ユーザを長期的に滞在させ、サービス利用料や広告などで、収益を得ることを目指します。
メタバースは現実世界よりも心地よく、中毒性の高いものになっていき、SNSよりも、マインドシェアも時間も消費されるようになるはずです。
Facebookはこれまで、利用回数を増加させるために、アルゴリズムを強化し、それが人々の憎悪を増幅させること、社会に悪影響を与えていることがわかっても、利益を優先させてきたことが明らかになっています。
企業倫理が担保されない限り、彼らの創るメタバースも同様の危険性を孕んでいます。
② 身体性の欠如が生み出す影響
我々人類は、木から降りてから100万年を超えた時間を、仲間と暮らしながら、触れ合い、ぬくもりを感じ、助け合って生きてきました。
仮想現実空間でも、疑似的なフィードバックを目指すはずですが、現実と同等の水準に達するには時間を要します。
物理的な触れ合いを失くした空間で長時間を過ごすようになった時の、身体や精神への影響は無視できないはずです。
③ 匿名コミュニティは共感性を失わせる
実名になるのか、匿名になるかは、プラットフォーマーのデザイン次第ですが、完全な実名制を実現することは困難です。
我々が、他者に優しさを発揮するメカニズムには、自分に帰ってくるという社会的な合理性の側面があります。
匿名空間では、互恵関係が築きにくく、他者との連携強化が困難なため、悪口や嘘を平気で付けるようになります。
プラットフォーマーが心地よさを実現してくれるはずですが、そこで暮らす人たちが悪意に満ちた状態だとしたら、私はそこにはいたくありません。
「メタバースは、モバイルインターネットの後継者となる」
次の巨大な富をつかむために多くの企業が巨大投資を決めています。
しかし、その先にどういった社会を創るのか、明確なビジョンがない状態で、我々はメタバースを受け入れるべきではありません。「気づけば6年、仮想空間で生きて稼いでる尾原です」メタバースが急激なバズワードになってますが、なぜfacebookが社名変更しようとしてまで本気なのか?
Newspicksさんに取材いただき、4つの方向から構造化いたしました。それぞれの方向でビジネスになる旬、投資になる旬が違うので皆さんの解像度があがるヒントになればです。僕は現在20歳ですが、尾原さんが言うように周りにアカウントを5〜6個持っている人がざらにいます。
その内の1人に「どういう風にアカウント分けてるの?」と聞いてみたら、表アカ、裏アカ、思い出アカ、美容アカ、オタ活アカで分けているようでした。さらにそこから親しい友達機能もあるからさらに細かくアカウントを分けて使っているようです。
もはや自分探しから自分選びの時代ですね。