中国の宝山鋼鉄、争う方針 日本製鉄に「同意できず」
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「侵害を認識している」なんてコメントするわけないですからね。
日本製鉄はこの技術の中国特許を保有していないとか。部外者ながら、宝山鋼鉄やトヨタとの3社のやり取りが想像できます。
宝山は中国でトヨタに納めているだけなら、直接は自社に責任がないというでしょう。特許がある日本でビジネスをする責任はトヨタにあると。
一方でトヨタは「サプライヤー同士で話し合え」として突っぱねるでしょう。これはカスタマー企業の一般的な対応です。
どちらともまともに交渉できなければ、日本製鉄はトヨタを巻き込んで両社を相手の訴訟を起こすしかないわけです。
注目のコメント
①は2020年7月の「トヨタ、EVで中国製特殊鋼板採用 日本勢を追い上げ」というPick。
そこでコメントしたが、元々電磁鋼板はPoscoとの技術流出訴訟もあった案件。ただ、中国では次世代エネルギー車(NEV)を加速させる動きの中で、ここにきてHVも含められたりと、中国とトヨタの近づきが気になっていた。なので、トヨタの中国戦略や、中国のNEV戦略のなかでのHVやBEVなどにも影響を与えうる係争だと理解している。
そして今回の訴訟にはこのPoscoの文脈があり、Posco・Baoshanの流れについては、②の日経記事が詳しい。日本製鉄も、戦略素材として増強の方針を示している素材(③)。
色々な「点」は、やはり「線・面」となってつながっていく。
①https://newspicks.com/news/5065388
②https://newspicks.com/news/6270473
③https://newspicks.com/news/5527044宝山鋼鉄と日本製鉄の関係は山崎豊子「大地の子」のモデルになってますが、主人公陸一心が最後に一度左遷された内蒙古の製鉄所へ戻った後日談かのようですね。
日方の反撃か。ドラマでは高炉の火入れが迫る中、中国国内からの石炭供給が中国政府の方針転換で叶わず、陸一心が新日鉄の豪州産石炭の供給をお願いして無事火入れ式が出来たくだりや、火入れ後に原料供給のベルトコンベアの不調による空炊きを両社一緒に阻止するくだりも描かれてます。
現場の人間模様はドラマになれど、訴訟はト書き一行でナレ死でしょうか。