10代・20代の男性 ファイザーワクチン接種検討を推奨へ 厚労省
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心臓内科医です。心膜炎は重症度に大きなばらつきがあり、最重症の致死的なものから、軽度で自然に完治するものまでいろいろあります。
今回のワクチンで報告されているのは、ほとんどが軽症で数日で自然に改善するもので、頻度も100万回に数回から数十回と稀です。逆に、コロナによって心膜炎、心筋炎が起こる可能性は100から1000回に1回とされており、はるかに多い上に重症になるものも含まれます。
記事にあるように、流行期においてはワクチンのメリットの方が遥かに上回るでしょう。
注目のコメント
ファイザー製が十分に確保できるのであれば、心筋炎や心膜炎などの副反応疑いの頻度が高いモデルナ製をあえて使用する必要はないとの考え方によるものでしょう。
これまで、北欧4か国のうち3か国の若年者への接種について「スウェーデンは30歳以下、デンマークは18歳未満、フィンランドは1991年生まれ以降(おおむね30歳以下)の方は、ファイザー社製に統一する」との暫定的な対応が実施されていました。
「フィンランド、若年男性層へのモデルナ製ワクチン接種停止」(Reuters 2021年10月8日)
https://newspicks.com/news/6249534/body/?ref=user_1310166
日本も北欧と似た傾向を示し、ファイザー社製ワクチンで20代男性の心筋炎等副反応の報告頻度が他の年代に比べて高く、モデルナ社製ワクチンでは10代及び20代男性の心筋炎等副反応の報告頻度が高い傾向がありました。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0079.html
北欧3か国との違いは、日本は20代以下の「男性だけ」が除外対象であることです。基本的に薬務行政は各国が各国での臨床成績に基づき独自判断しますので、判断に違いが出ることは珍しいことではありません。日本での新型コロナワクチン認可時には米国での緊急使用許可のデータが参照されていますが、現時点で米国は制限をつけていません。
日本での100万人当たりの心筋炎等副反応の出現頻度は、因果関係不明を入れて10~20例強とごくまれです(新型コロナ感染では症状としてこれよりもはるかに高頻度の心筋炎等があらわれると言われています)。
10代の接種者とは18~19歳のみを指し、さらには「ファイザー製」については当該年齢の接種者は特に大規模接種会場と職域接種(大学等)では使われていなかったため接種者された方はわずかにとどまるとみられるため、心筋炎等副反応について、ファイザー製(100万人中1.9件)とモデルナ製(同21.6件)ほどの差が実際にあるのかについては疑問があります(差は統計的誤差の要素が大きいと想定されます)。
副反応症状には「ワクチン接種後4日程度の間に、胸の痛みや息切れ」が想定されています。こうした症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診することを勧めています。20代
【モデルナ】100万人当たり17.1件 約0.001%
【ファイザー】100万人当たり13.1件 約0.001%
共同通信の記事では、、
(https://nordot.app/820995634546917376)
【モデルナ】100万回接種あたり10.4件 約0.001%
【ファイザー】100万回接種あたり8.15件 約0.0008%
いや、何が変わるねん!